あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 10【感想】

 

 2020年9月1日読了。

あらすじ

 中高生に圧倒的支持! な新感覚変態湧いてくる系ラブコメ、第10弾!

林間学校での変態娘たちの怒濤の攻勢をどうにか防ぎ切った俺、桐生慧輝。いつになく真面目な面もちの彩乃に頼まれて生徒会長選を手伝うことに。対立候補の鬼塚恵が掲げる校内での『恋愛禁止』というトンデモな公約も手伝って、優勢に思われた彩乃陣営だったが、何者かにスキャンダルのデマを広められてしまう!? さらなる嫌がらせの予告までされて一転、窮地に追い込まれた俺たち。どうにか投票日までに一連の犯人を捕まえ、彩乃の支持率を回復させなければ! そうした日々を送っているうちに誰しもがそわそわする一大イベント、クリスマスが迫ってきていた――。新感覚変態湧いてくる系ラブコメ、大台突破の第10弾!

出典:https://mfbunkoj.jp/product/hensuki/321912000693.html

 

 

 感想

 積んでる間に来月には新刊が出る予定になってました……汗。あとエモい変態*1って何だよ……。内容としては選挙戦編の決着とクリスマスデート。良くも悪くも一昔前の空気感*2が漂う本作だが、そういうテンプレラノベをもはや最近ではあまり見かけないのでむしろ謎の安心感がある。ラストの雰囲気からは割と話が動きそうな感じだけど、いくらでも引き延ばしはできそうである。今回のラストでの申し出は、「恋愛レースにおいて勝ち抜くためなら、自分の性格(=変態性)を装い偽ることが可能か、許容できるか?」という問いを含むかなり作品の根幹を揺るがすものであり、独自性を打ち出せる部分だと思うので今後の展開でしっかり描いて欲しい。ヒロインを確定させて話を進めるラノベも最近増える中、古き良きハーレムヒロインレースをやってる本作だが、正直言って誰とくっつくか全然予想できない。パンツを落としたシンデレラが本命かと思いきや、最近は彩乃さんのヒロインムーブもすごいし、今巻では2度目の表紙を飾った彼女も巻き返してきた。逆に言うとここまででがっつり見せ場のあったこの3人が終盤ではフェードアウトする可能性も十分にある。10巻の大台を迎え、そろそろ終着点が見通せるようになってくるのだろうか。

*1:帯の煽り文句に「エモい変態はじめました。の新感覚変態湧いてくる系ラブコメ!」とある。

*2:主体性の薄く鈍感な主人公、些細な理由で主人公に惚れるヒロインたち、当然のように起きるラッキースケベ……