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ワキヤくんの主役理論【感想】

 

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

ワキヤくんの主役理論 (MF文庫J)

 

 2020年9月12日読了。

あらすじ

主役男vs脇役女。同棲から始まるおかしな青春勝負


青春を最大限楽しむためのメソッド《主役理論》を掲げ、夢の一人暮らしを勝ち取った俺・我喜屋未那。隣に住む少女・友利叶も一人暮らしで、クラスメイトで、バイト先も趣味嗜好も全てが同じ……なのに俺と真逆の《脇役哲学》を掲げる、決して相容れない天敵だった! そんな叶との口喧嘩の果て、同時に部屋の壁を蹴破ってしまい、何故か同棲する羽目に。そして俺たちは、やはり同時に考えた――これは戦争だ、と。
「そのさもしい青春に嫌気が差したら、いつでも言ってくれればいいぜ?」
「そっちこそ、煩わしい人間関係に嫌気が差したら、いつでも頼ってくれていいよ」
俺の《主役理論》と叶の《脇役哲学》、どちらが正しいかこの同棲で白黒つけようか!

出典:https://mfbunkoj.jp/product/wakiya-kun/321704000180.html

 

 

感想

 主役理論と脇役哲学という対照的な主義を掲げる主人公とヒロインの似たもの同士をめぐるラブコメ。こないだ読んだ『現実でラブコメできないとだれが決めた?』もそうでしたが、最近(といってもこれは3年前の作品ですが)は主人公が積極的というか、自らの力で望むものを手に入れようという姿勢が明確なことが多いような気がします。

 これは決して悪い意味ではなく、主人公とヒロインがいちいち理屈っぽくてめんどくさかったですね。だからこそ終盤の展開が熱い。実は終盤までは可もなく不可も無くといった感じだったんですが、終盤、具体的には二人の仲直り(?)のくだりは非常に好みでした。

 不満点を言えば、「ヒロインとの同棲生活が楽しかった」と言うならその描写にもうちょい尺を割いて欲しかった……。ただ、本人たちは別に好き合ってないのに息ぴったり、みたいな関係性は嫌いではないのでそういう会話は良かったですね。

 明日はこのまま2巻の感想です。