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キンダーガーテン・アーミー【感想】

 

キンダーガーテン・アーミー (電撃文庫)

キンダーガーテン・アーミー (電撃文庫)

  • 作者:蘇之 一行
  • 発売日: 2019/12/10
  • メディア: 文庫
 

 2020年9月16日読了。

あらすじ

 伝説の兵士、次なる任務は――幼稚園の先生!?

「緊急事態だ、大佐……うんこを漏らした」
 その日、特殊部隊で伝説の英雄と呼ばれた男・黒柳力也は日本にいた。部隊を辞め、幼稚園の先生として働くためだ。幼児の世話など新兵の教育に比べれば容易い、そう思っていたが……。担当する『こぶたさん組』の園児たちは、うんこを漏らし、力也がケンカの仲裁に入れば股間を殴り、顔が恐いと泣き出す始末。
 さらに善意で行った防犯対策(落とし穴)、不審者の捕縛(保護者)、幼稚園バスの強化(魔改造)など、ことごとく先輩のかおる先生に叱られてしまい……。
 力也は園児たちの子守りを遂行し、立派に卒園させることができるのか――!?

出典:https://dengekibunko.jp/product/321906000030.html

 

 

感想

 あらすじからドタバタコメディかなーと思ってたのですが、主人公が戸惑ってたのも序盤だけで、中盤からは兵士時代の過去と絡めて意外にもハートウォーミングな展開に。特殊な出自ゆえ突飛な行動が多く、誤解されてばかりの主人公が、それでも真摯に園児と向き合うことで次第に受け入れられていく様は、人ごとながら良かったなぁ……と思わずにはいられません。ストーリー構成もコメディやアクションを取り入れつつ最終的には感動的なものに仕上がっており、特にロリコン的なネタ要素のみでごり押しすることもなく、堅実かつ丁寧な作りでした。外面的な雰囲気に反して割と万人におすすめしやすい作品だと思います。