あすはひのきになろう

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あまのじゃくな氷室さん5 好感度100%から始める毒舌女子の落としかた【感想】

 

 2020年9月26日読了。

あらすじ

あまのじゃくな氷室さんの攻略――決着!
待ちに待った学園祭が開幕! 愛斗は約束通り、学園祭限定カノジョとなった涼葉と一緒に学園祭を楽しむ。一方、涼葉が模擬店のシフト中に、ここぞとばかりに雅がアタックしてきたり、遊びに来た愛斗の母親が涼葉の前に立ちふさがったりと、涼葉と学園祭を楽しむには一筋縄ではいかなかった。だが、成長した涼葉も負けずに、立ちふさがる愛斗の母親に「私が彼を慕う気持ちは永久に変わりません!」と真っ直ぐにぶつけた。そんな一波乱があった学園祭直後、なんと愛斗は母親が入院することになり急遽一人暮らしに。そこへ、これはチャンスとばかりに涼葉と雅が押しかけて――!
MF文庫Jが贈る、捻れ系青春ラブコメ最終巻!

出典:https://www.kadokawa.co.jp/product/321812000459/ 

 

 

感想

 追っかけてたんだけど発売当時忙しくて買いそびれてた完結巻。まずは打ち切りの速さに定評のあるこのレーベルで完結までこぎ着けたことに敬意を表したいです(誰目線)。まぁ落ち着き方としてはこれ以外どうしようもないよねっていう感じでしたが、なかなか面白かったです。こういうシリーズが続くうちにメインヒロインよりサブヒロインの方が人気が出てきてしまうタイプは締め方が難しくて、多分読者全員が納得するエンディングはないような気がするので、結局のところ物語の進行上無難な感じにまとめるしかないのではないかと思います。ランラの提案から流れが急だなとか相原さんまで微妙にヒロインレースに入るかはイランかみたいなところまで意識させる必要あったかとか細かい部分はいろいろありますが、新人賞受賞作をきちんと完結させたこと、主人公が最後までブレずに一途で好感が持てたこと、心の声がダダ漏れというトリッキーなギミックだけに頼らずしっかりとしたラブコメを描いていたことなど良かった点もたくさんあります。今のところ作者の新作は出ていないようですが、さらにレベルアップした次作に期待したいと思います。