あすはひのきになろう

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青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない【感想】

 

 2020年11月5日読了。

 

あらすじ

ちょっと不思議な青春物語――シリーズ待望の第10弾“大学生編”開幕!

 忘れられない高校生活も終わり、咲太たちは大学生に。新しくも穏やかな日々を過ごしていた、そんな秋口のある日――。
「さっきの本当に卯月だった?」
 アイドルグループ『スイートバレット』のリーダー・卯月の様子がなんだかおかしい。いつも天然なあの卯月が、周りの空気を読んでいる……? 違和感を覚える咲太をよそに、他の学生たちは誰も彼女の変化に気づかない。これは未知なる思春期症候群との遭遇か、それとも――?
 新しい場所、新しい人との出会いの中で、咲太たちの思春期はまだ終わらない。新たな物語の始まりを告げる、待望のシリーズ第10弾。

 出典:https://dengekibunko.jp/product/aobuta/321906000877.html

 

 

感想

 大学生編、「思春期はまだ終わらない」ってことらしいですが、そろそろ終わっても良いんじゃない……?と思わんでもないです。確かにいくつになっても人間に悩みはつきものですが、そろそろ「思春期」という表現からは卒業しても良いんじゃないですかね……。言葉の綾だってのは分かるんですが。特に今回の論点なんかはモラトリアムの悩みって言った方がしっくりきますね。

 「空気を読む」ということについての話だったんですが、割と話が淡々としてるというかあっさりめだった印象。古賀ちゃんとか双葉の出番も顔見せ程度で、多分今後この子達に思春期症候群が起こるんだろうな……って感じで大学生編の新キャラ登場回という側面が強かった気がします。

 空気を読むと一口に言っても色々な意味合いが含まれると思いますが、今巻で言えば「他人の悪意に気づく」「夢の限界に気づく」のあたりが重要なポイントでした。月並みですが、大事なのはそれらに気づいてどう行動するかってことで、まぁなんとなく丸くおさまったかなって感じです。いやホントに今回は割と淡々としてて述べるべきこともあんまり見つからないんですよね……。引きもしっかりとあったし次巻にも期待したいと思います。