あすはひのきになろう

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扇物語【感想】

 

扇物語

扇物語

 

 2020年1月18日読了。

 

あらすじ

“洒落にならない化物でして。吸血鬼さえ、敵ではないほどの”

友人の食飼命日子に彼氏との仲違いを相談された阿良々木暦
自身も戦場ヶ原ひたぎから別れを告げられたばかりだった――謝罪の言葉と共に。
騒動は怪異の仕業だと推理した暦は、
裏面にして怪異のエキスパート・忍野扇のもとへ向かう。

これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!

【収録作】おうぎライト/おうぎフライト

 出典:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000345317

 

 

感想

 阿良々木暦の大学生時代を描くモンスターシーズンの第4弾。正直惰性で読んでしまっている感は否めない……。化とか偽のころのおふざけとか会話劇がちょっと懐かしいなと思ってしまったり。

 「おうぎライト」の方は、「謝罪」というテーマ、ひたぎと育が謝ってくるとかいう意外性は面白かったんですがさすがにちょっと冗長すぎた感があります。解決にたどり着くまでの紆余曲折が長いこと自体は別にいいんですが、モンスターシーズンに入ってからそれがあまり面白味につながっていないような気がします。叙述トリックは全部ひたぎの台詞って解釈で良いのかな?(ネタバレにつき反転)

 「おうぎフライト」の方は最初「今更その話を蒸し返すんかーい」とは思いましたが、次回への布石としてなかなか面白かったです。

 いや、もう一回ふざけ倒した話を書いてくれないかなぁ……。