令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそ -前奏曲-【感想】
2021年2月20日読了。
あらすじ
わたしの名前は谷屋令夢。中学二年生の女の子。身長も体重も成績も容姿も--何もかもが普通で、あまり印象に残らないわたしだけど、たった一つほかの誰にもない能力を持っている。それが、スリップ。
そして「この世界」にスリップしてきた令夢は、幼なじみの内藤内人といっしょに学校で起きた「落書き事件」の調査を開始する--。
クイーン、夢水清志郎、岩崎三姉妹、虹北恭助ら、はやみねかおる作品の主要キャラが総出演する、壮大な「赤い夢へようこそ」シリーズ前奏曲!
感想
小中高で死ぬほど読んでいたはやみねかおる作品のクロスオーバー。昔から続いているシリーズものは快調そうな一方、ちょっと前から始まっていたいくつかの新シリーズは数巻出て刊行が止まっているようですがどうなんでしょう。それはともあれ、懐かしいキャラクターが次々と登場するのはシンプルに胸熱です。岩崎姉妹とか虹北堂のキャラとか冗談抜きで10年ぶりくらいの登場では? 改めて読むと児童向けにしてはやっぱり途中で差し挟まれる小ネタが古くて、でも今でも子どもにウケているんだから不思議なものです。ただ、ストーリーの方は完全に序章といった感じで、これからの展開次第かなぁという感じです。シリーズほぼ全てで共通している作品世界そのものの総まとめみたいなこともにおわせており、期待したいところですが、完結はいつになることやら……。