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キノの旅XXIII the Beautiful World【感想】

 

キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)

 

 2021年2月28日読了。

 

あらすじ

キノの旅、20周年! アニバーサリー企画の幕を開ける最新刊が登場!!

「あの箱ですか? 私達の永遠の命を守ってくれるものですよ!」国に入る前に、キノとエルメスは答えをもらいました。答えが全然理解できなかったので、キノが訊ねました。背広を着た入国審査官は、とても若い男でした。まだ二十歳前に見えました。彼は、それはそれは嬉しそうに、手続きそっちのけで説明してくれます。「あそこには、たくさんの国民達が眠っています!」「眠っている……?」キノが首を傾げました。「つまりまさか――」エルメスの言葉を、「墓地じゃないですよ!」入国審査官は笑顔で遮りました。「みんな生きています! ただ――」キノが反対側に首を傾げました。(「眠る国」、他全11話収録)

出典:https://dengekibunko.jp/product/kino/322004000049.html 

 

 

感想

 よく考えると人生で一番長く読み続けているシリーズ。学校図書館で1巻を手に取ったのが小学校中学年くらいの頃だったはずなので。初期のに比べると通時的な寓話よりも時代に合わせた風刺っぽい作品が増えたような気はします。巻頭の『ペンの国』なんかは割とそうかな。投げっぱと言えば投げっぱですが、まぁオープンエンドってやつでしょう。第二話『ピンクの島』もそんな感じ。最近フォトの出番短い……短くない?面白かったのは第一話『ロボットの国』と第四話『愚か者は死んでもいい国』。前者は微妙に星新一っぽい雰囲気が、後者はいかにも本作らしいどんでん返しとブラックユーモア的なオチが気に入りました。