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ぼくたちのリメイク Ver.β 3【感想】

 

ぼくたちのリメイク Ver.β 3 (MF文庫J)

ぼくたちのリメイク Ver.β 3 (MF文庫J)

  • 作者:木緒 なち
  • 発売日: 2021/04/24
  • メディア: 文庫
 

 2021年5月13日読了。

 

あらすじ

ゲームを好きな、すべての人へ。


茉平常務の策略を掻い潜るため、新たなゲームメーカーにて二つの企画を再始動させた恭也たち、元第13開発部。一癖ある社長、伊知川の下で、企画の立て直しから始めることに。プラチナ世代のメンバーも集結して少しずつでも着実に企画を進めていく恭也だったが、それを良しとする筈もない茉平、そしてサクシードソフト陣営も動き出す――。「もうすぐだ。もうすぐ……何もかもが消える。僕の手によって、消し去ってやる」錯綜する両陣営の思惑。企画の行く末は、そして最後に勝つのは――。ゲームを好きなすべての人へ、いま、ここからもう一度始める青春やり直しストーリー、第3弾!「僕は、ゲームを作ることをあきらめない」

出典:https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/322012001002.html

 

 

感想

 スピンオフ作品ではありますが、あとがきに「明らかに本編との強いリンクを意識して作られてきた」(p.291)とある通り、本編を補完する側面が強く、これ単体では完結しない感じです。茉平常務の過去とか明かされてない伏線いっぱいあるしね。というかあとがき読むまで最終巻だとは思ってなかった……

 あくまでまだ学生の身分である本編に対して、「企業に勤めて商業ゲームを作る」ということにしっかり焦点があたっていたと思います。「こんなゲームを作りたい!」と意欲を持っていても、会社の中で企画を通さないといけないし、同業他社のことも勘案しなくてはいけない、本編とはまた違った(世知辛い)苦難が多かったように思います。オチは結構俺たたエンドっぽいですが、本編との関係性を考えるとここが区切りになるのも仕方ないかなと。プラチナ世代集めて恭也が中心でゲームを作るってなるともう本編とやってること同じになっちゃいますもんね。

 恋愛レースはもうほとんど一人勝ちでした。他の子が参戦してくる前のアドバンテージすごかったしねって感じ。IFルートとはいえ結ばれて満足です。まぁ、ということは本編でくっつくことは……。