あすはひのきになろう

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継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する【感想】

 

2021年6月2日読了。

 

あらすじ

そういうところが、好きだったから。終わった初恋と“今”が交差する帰省編
親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
“家族”らしさも板についてきた二人だが、ときおりあの頃の思い出が蘇り、やっぱりお互いが気になる日々で――。
そんな夏休みも半ば、伊理戸一家は父方の実家に帰省する。
「水斗くんじゃ~ん!! ひっさしぶりぃーっ!!」
水斗をハグで出迎えたのは、親戚の清楚風陽キャお姉さん・種里円香。
なぜか彼女には従順な水斗に、結女は察する――この人、水斗の初恋相手!?
昔の恋は振り切って、今の関係――“きょうだい”を受け入れたはずの元カレと元カノに、未練が渦巻く三度目の夏祭りが訪れる。
結女の決断に元カップルが大いに揺れ動く、夏休み帰省編!

出典:https://www.kadokawa.co.jp/product/321911000108/

 

 

感想

 元カレの実家に帰省編。サブタイでオチているというオチ。結女の決意の巻でした。新キャラのチャンネー、別に見た目も清楚じゃなくない? 本作のすごいとこ、凡百のラブコメと見せかけてそれぞれのキャラの価値観とか、恋愛観をきちんと深めているところだと思うんですよね。それでいて読んでいて疲れるほど重くはないし、シリアスになりすぎていない。ここら辺のさじ加減が絶妙だなぁと感じます。今巻に関しては、まぁラストでいさなが全部持って行った感があります。

 友達と恋人って、大して変わんなくないですか?(p.335)

永遠に片思いができるなら、わたしは両思いになんかなれなくても構いません。(p.336)

 自己完結の極みみたいな女ですが、言わんとすることはわからんでもない。今後、水斗をめぐってこの二人が相争う……展開には絶対にならないと思いますが、はてさて、この心情が変化していくのかいかないのか。