あすはひのきになろう

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元カノとのじれったい偽装結婚【感想】

 

2021年8月19日読了。

 

あらすじ

この二人、いやいや結婚生活。けれど、実は未練タラタラ――


「まったく、なんであんたと結婚しなきゃいけないんだか」「そりゃこっちの台詞だ」石動晴は家の事情により、一時期付き合っていた幼馴染み兼元カノの玉木理桜と政略結婚することになった。一つ屋根の下、形だけのドライな同居生活を送ろうとするが――実はこの二人、まだ未練タラタラで……。「ダ、ダメよ……こんなそばにいたら、私、また晴のことを」「バレるわけにはいかない。俺が理桜のことを引きずってるなんて」必死に吹っ切ったフリをするがお互いに意識しまくり。偽りだったはずの新婚生活で、昔の恋がどんどん再燃していく。元カップルが恋心を隠したまま偽装結婚!? じれったい二人が織りなす偽甘新婚ラブコメ

出典:https://mfbunkoj.jp/product/gisoukekkon/322010000883.html 

 

 

感想

 ラノベ界隈というよりはWebマンガとかでよく擦られてるイメージのある題材ですが、ああいうののラノベ版という理解で間違いないです。イチャイチャラブコメが好きならチェックして損はないと思います。「こういうのでいいんだよ」を地で行く作品でした。過剰なシリアス展開がなく、一方である程度ストーリーラインはあるので読んでいて全く退屈と言うこともありません。キャラも、主人公カップルと、それを読者目線で突っ込む林田さん、外から揺さぶりをかけてイベントのきっかけを作る秋乃さんと、無駄なく話を作る最低限の配置って感じで、題材にしっかり集中できるようになっています。ただ、こういうのを「どっちが悪い」みたいな視点で見るのは良くないことは重々承知していますが、大体の場合ヒロインに非があるのはちょっとバランスが悪くない?とは思いました。そういうとこ含めて可愛いやろ?っていうキャラ造形なのかもしれませんが……。

 本筋とは関係ないですけど、ちょいちょい「これ作者の実体験だろ」みたいなとこがあり、案の定あとがきで作者が既婚者とわかったので(もちろん実体験が反映されているかどうかはわかりませんが)ひとりで答え合わせしてる気分でした。