あすはひのきになろう

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カノジョの妹とキスをした。2【感想】

 

2021年9月5日読了。

 

あらすじ

初めての恋人・晴香と付き合って一ヵ月。親が再婚し恋人とそっくりな義妹が出来た。名前は時雨。晴香の生き別れの妹だ。
俺はそんな義妹とキスをした。 重ねられた時雨の唇の感触が忘れられない。晴香とキスはそれに塗り潰されて思い出せないのに。時雨を異性として意識する時間が増える。
でもそんなのは晴香に対する裏切りだ。俺は晴香との仲をもっと深め、時雨と距離を置こうとする。
だが俺がそう決意した日、時雨が高熱を出して倒れてしまい……?
彼女の双子の妹からの告白。高2の夏休み。お泊りデート。動き始める”不”純愛ラブコメ、『堕落』の第二巻!

出典:https://www.sbcr.jp/product/4815607289/

 

 

感想

 どいつもこいつも……って感じ。メインキャラの誰も擁護しがたいブコメラノベというのも珍しい。まぁ題材が浮気なんで当然と言えば当然なんですが……。晴香も晴香でアレなんですが、「君のことを大切にしたいからコン〇ーム持ってきたよ」(ネタバレ部分反転)っていう主人公はどうなんですかね……。本文は基本主人公視点の一人称語りなんで主人公に自然と肩入れするように書かれてるはずなんですが、どう言い訳したって客観的に見れば不貞行為を働く主人公がクズであることは揺るがしがたい。そこをどう自己の中で弁明していくかが肝要だと思うんですが、そうした主人公の振る舞いを肯定する/許すイベントとしてコン〇ーム拒絶事件が上手く機能しているかどうか? 個人的にはやや懐疑的です。ただ機能したらしたで晴香にヘイトが向くだけなんですよね。彼女には彼女で事情があるという別のエクスキューズが用意されてはいますが……。

 どちらにせよ、長々続いても話が破綻しそうだし、楽しめそうな気もしないので、サクッと結論出して完結してもらえると嬉しいです。続き自体は気になるので。