あすはひのきになろう

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同棲から始まるオタク彼女の作りかた【感想】

 

2021年9月11日読了。

 

あらすじ

同棲から始まるオタクとギャルの協定ラブコメ

理想のオタク彼女を作るため、俺はギャルで隠れオタクの二科心と同棲することに。「私を、オタク男子の理想に育ててくれるんでしょ?」ひとつ屋根の下で繰り広げられるオタクとギャルの新たな協定ラブコメ

出典:https://fantasiabunko.jp/product/201811dousei/321806000914.html

 

 

感想

 作者のデビュー作『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!』を読んでいるか否かで評価は分かれそうです。『オタリア』を読んでると、取り扱っている題材やシチュエーションの関係上、既視感が強すぎるというか、厳しい言い方をするとセルフ二番煎じの感があります。(いくらそうしないと話が始まらないとはいえ)同居を始めるまでの展開の強引さや、顔見せ以外の意味合いのないサブヒロインの登場など、新人作家であれば許されないような手つきも目立ちます。そこに目をつぶり、3年前の作品であることを差っ引いても、キャラ、文章、ストーリーいずれも古くささは否めません。題材自体が『オタリア』で新鮮味を失ってしまっている部分も大きいです。ソシャゲやVtuberなど最近の流行を取り入れている点、男女双方のオタク像が描かれている点、また身だしなみに関する細かな指摘など、細部に光る点もありましたが、決定打には欠けていたように思います。

 5巻完結のようですが、3巻まで既に積んでいたので、そこまでは読もうと思います。