あすはひのきになろう

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吸血鬼に天国はない(4)【感想】

 

2021年9月14日読了。

 

あらすじ

シーモアに隠し子発覚? ルーミーとの同棲生活に新たな波乱!

『死神』との戦いも乗り越えて、より一層の愛を深めたシーモアとルーミー。傍目にも仲睦まじく、なにより明るく素直に愛情を振りまくルーミーの姿は、出会った頃からの大きな変化を感じさせるものだった。
 そしてもう一つ、変化はあった。白昼を切り裂いた夜空と、日の中を飛んでいく吸血鬼。あの日、怪異が多くの人の目に留まった。そして世界の理の箍が外れたように、これまで隠されてきた無数の怪物たちが静かに蠢き出していく。
 そんな新しい日常。突如事件は起きる。
「――パパ! 会いにきたの!」
 自分とどこか似ている『娘』の登場に動揺を隠せないシーモア。否定しきれない彼の態度に、ルーミーの視線はどんどん険しくなっていく……!

出典:https://dengekibunko.jp/product/vampire_heaven/322008000013.html

 

 

感想

 今回のお話は、親と子の関係性にも応用できる気がしますね。大切な存在の道行きに危険はあって欲しくない。でも、その全てを取り除いてしまえば、成長は望めない。そこまで考えて娘的な存在を登場させた……と考えるのはこじつけが過ぎますかね。問題提起→主人公がウジウジ悩む→答えを出すの展開が一種パターン化されてきていますが、答えの出し方がいつもシンプルで、鮮やかなのが好きです。ただ死神がルーミーを切れる切れないの話は正直ちょっとよくわかんなかった。結局どゆこと?

 歪で魅力的な恋愛譚、新刊も首を長くして待っていますが、これで完結という気配も……。