あすはひのきになろう

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魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 2/甘岸久弥(MFブックス)【感想】

 

2022年8月18日読了。

 

あらすじ

女性魔導具師、今度は驚きのアイテムで騎士達の足元を快適に!?
婚約破棄されたことを機に、自分の好きなように生きると決めた、女性魔導具師のダリヤ。
気の赴くままにものづくりをするダリヤは、ある日魔物討伐部隊の騎士ヴォルフから、沼地への遠征は足元の環境が悪くて憂鬱だ、という部隊が抱える悩みを聞く。
「もしかしたら、これが効くかもしれません」「なんか、すごい形の靴下なんだけど!」
乾燥魔法を付与した五本指靴下と、風魔法を付与した中敷きをヴォルフに渡すダリヤだったが、前世の知識を活かしたそのアイテムは、魔物討伐部隊に衝撃をもたらして――!?
さらには人工の魔剣、冷蔵庫、魔物グルメなど、ダリヤのものづくりは多くの人を巻き込みつつ加速していく!
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリー第二弾、開幕!

出典:https://mfbooks.jp/product/dariya/321812000185.html

 

 

感想

 ほとんど水虫と飯の話してたら終わってた、って感じ。感触としては『本好きの下剋上』にやや近いかもしれない。商談するのに次から次へと知らない人が出てくる感じとか。

 イケメン騎士との絶妙な距離感を楽しみつつ、ダリヤが作る様々な道具と、それを流通に乗せるうえでの諸々の交渉とかを描いていくんですが、結構な頻度でイケメンと飯を食うパートが入るのが妙に印象的でした。一冊のなかで5、6回くらい乾杯してなかった? そんなに飯パートいる?

 とはいえ、基本良い人しか出てこないし、ほとんどストレスフリーで読めます。水虫防止の五本指靴下と靴の中敷きの話ばっかりしているので、割とずっとコミカルでもあります。結構「え、私また何かやっちゃいました?」感はあるんだけど、そこまで嫌みな感じになってないのが読みやすい。また相変わらず主人公の亡きパッパのお話がめっちゃ良くて、特にラストの墓参りのシーンは、今巻で兄と改めて向き合ったイケメンが母の墓前で祈るところも含めて、大変良かったです。