あすはひのきになろう

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魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 3/甘岸久弥(MFブックス)【感想】

 

2022年8月26日読了。

 

あらすじ

試作に量産、ダリヤのつくった魔導具がさらに広まる――!?
婚約破棄されたことを機に、自分の好きなように生きると決めた、女性魔導具師のダリヤ。
彼女が商会を立ち上げてから、ダリヤの魔導具づくりは様々な人を巻き込んで進んでいく。
商会長としても魔導具師としても、少々危なっかしいところのあるダリヤに対し、周囲の者はそれぞれの想いを募らせる。
「恩には利子をつけて返す」「商会長の『右腕』を目指す」「守れるくらい強くなる」
そんな想いに応えるように、ダリヤ自身も前を向き、また大きな一歩を踏み出す――!
小物工房と『泡ポンプボトル』の量産品試作、『魔導コンロ』の更なる小型化、『人工魔剣』の実験など……とどまるところを知らないダリヤのものづくりの行方は!?
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリー第三弾、開幕!

出典:https://mfbooks.jp/product/dariya/321905000718.html

 

 

感想

 男性陣、ちょいちょい過去が重い。グイードお兄様視点もなかなかだし、イヴァーノもさらっとエグい過去が明かされてましたね。貴族にしろ商人にしろ、それぞれの立場でいつ今の暮らしから転落するか分からないところがあって、そういうのを見るとのほほんと好きなことやって暮らしている(ように見える)ダリヤさん……という気持ちにならなくもない。新商品を作りつつ魔剣を試作しつつ飯を食いつつ、周りもダリヤをサポートすべく頑張る、みたいなお話。あれやこれや話ながら魔導具を作るパートは楽しいし、「大切な人の幻覚を見せる」魔物とイケメンが戦うことになったのはまぁまぁ唐突で笑った。これでお互いに好きじゃないっていうのはかなり無理があるように思いますが、どれくらい引き延ばすんでしょうね。

 番外編では少しだけダリヤの母にも触れられてたけど、いつかどういう経緯でパッパと別れたか明かされるんでしょうか。