あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 5/甘岸久弥(MFブックス)

 

2022年10月9日読了。

 

あらすじ

弟子入りに商会支援。“人との繋がり”がダリヤを次のステージへ!
友人、商会、騎士団。仕事を通じて“人との繋がり”を広げていく女性魔導具師のダリヤ。
彼女は、新たにオズヴァルドから魔導具師としての教えを受け、素材となるスライムの養殖場では研究主任イデアと意気投合する。そしてヴォルフの兄・グイードや彼の従者ヨナスとの出会いによって、ダリヤの縁はますます広がっていき――。
「スライムの養殖成功と、これからの魔導具開発を祈って、乾杯」
微風布や泡ポンプボトルの流行に制作の下請け拡大と、ダリヤの自由気ままな魔導具開発は、彼女の想像を超えて王都の人々の暮らしを豊かにしていて!?
魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、成長と発展の第五弾、開幕!

出典:https://mfbooks.jp/product/dariya/322005000749.html

 

 

感想

 これまでと比べると山場っぽい山場はない巻だったかな。オズヴァルド先生から教えを受けたり、スライム養殖場を見に行ったり、グイードお兄様と会ったりしつつ、魔剣ノルマやら新製品開発ノルマやらをこなす感じ。山場は乏しいものの、エピソードとしては結構楽しめるものが多かった。

 今に始まったことではないけど、ダリヤとヴォルフの周囲の人たちが、二人がやれないようなことを泥を被って二人のためにやっているかが読者視点だとわかるので、もう少しダリヤたちもそののほほんとした暮らしがどのように守られているか自覚した方がいいんじゃないか?と思っちゃいますね。まぁオズヴァルドとジャンのようにダリヤのお陰で結ばれる縁もあったりするので、とんとんと言えばとんとん……というかむしろそういう人物だからこそみんなダリヤたちのために動くのでしょうが。

 あと、そろそろ登場人物の人数がかなり増えてきて、どこかに人物紹介をつけて欲しくなってきました……。名前と家名、立場が一致しないのもそうだし、本作は見た目のうち髪色と目の色を重視するので、「○○色の髪の男」みたいな表現をされると「誰のことだ……?」となっちゃう。まぁ有志のwikiもあるし、調べればいいんですがね……。