あすはひのきになろう

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マスケットガールズ!~転生参謀と戦列乙女たち~/漂月(PASH!ブックス)【感想】

 

2022年8月27日読了。

 

あらすじ

女子歩兵中隊150人を一年以内に育て上げろ!

前世であっけなく死んだ俺が転生したのは、戦列歩兵が撃ち合う近世風の戦争世界だった。平民少尉の俺は部下の戦死が多いため「死神のクロムベルツ」と疎まれていた。そんな中、女性しかいない第六特務旅団に参謀として配属される。何か企んでいる旅団長もお気楽な下士官も女性、歩兵は素人同然の女の子ばかりだ。この世界では戦わないと殺される。ならばこの俺がどうにかしないと……だがどうやって!?

 

 

感想

 結構面白かったです。読んでも表紙の娘たちの顔と名前が全く一致しなかったのはアレですが……。

 タイトル通りマスケット銃で戦う女の子たちを指揮する参謀となった主人公のお話です。女の子だけの部隊に男が一人!というシチュエーションに比して地に足の着いた展開がちょっと意外で良かったです。特にラッキースケベとかもないし、訓練して戦闘したら一冊終わったって感じ。このくらいの文明レベルの世界観の話を読んだことがないのこともあり、割と新鮮でした。世界観もシンプルでわかりやすいし、主人公の能力もめちゃくちゃ強いけどそれで夢想できるってほどでもない。中世と近世の戦争の違いに言及しつつ、それほど銃火器が発達していない段階での戦闘を伝わりやすく描き出しており、面白かったです。

 それにしても、謎の男モブ兵士が数人突っ立ってるだけのイラストはあるのに、重要人物なはずのリトレイユ公のビジュアルがないの謎すぎる……。