あすはひのきになろう

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悪役令嬢レベル99 その3 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~/七夕さとり(カドカワBOOKS)【感想】

 

2023年2月23日読了。

 

あらすじ

ユミエラVSユミエラ!? 魔王より強い裏ボス令嬢、Wで大暴れ!

突如現れた神を名乗る少年から「並行世界から、世界を滅ぼしたユミエラがやってくる」と告げられたユミエラ。最初は興味が薄かったが、自分を倒せばレベル上限が解放されると聞いて俄然やる気になってしまい――!?

出典:https://kadokawabooks.jp/product/akuyakureijou-level99/322001000340.html

 

 

感想

 並行世界から人類を滅ぼしたもう一人のユミエラがやってきます。そのユミエラ2号の背後にはゲーム世界の上位に位置する世界≒現実世界?をも支配しようと企む邪神がいて……みたいなお話。あれやこれやでレベルキャップも開放され、ついにレベル99からレベルアップも果たします。これいよいよ手が付けられなくなるのでは……。

 相変わらずユミエラのキャラが面白いのですが、今までよりもパトリックとの絡みもラブ寄りのラブコメチックで、夢の中で変なこと口走ったり2号のフリして近づいたりするあたりが好きでした。こっちの世界のユミエラは転生してきた人格がインストールされてるので、相対的にユミエラ2号の方がまともなのもじわじわくる。適度にシリアスしつつも、くだらない罵り合いとかで中和してくれるバランスが良い。

 邪神との決戦は珍しくちょっと苦戦してましたね。まぁ結局は勝つんですが、ユミエラがパトリックとしっかり共闘してるのが熱かった。序盤の前振りを受ける形の2号のオチもくすっとなる。

 しかし、まだ3巻とはいえネタ切れにならずよく続いてると思います。ついにレベル99の壁をも突破したユミエラがどんな行動に出るのか、今後も楽しみにしたいです。