あすはひのきになろう

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魔法少女ダービー/土橋真二郎(電撃文庫)【感想】

 

2022年2月7日読了。

 

あらすじ

最後の1頁まで予測不能な、ヒロイン「代理」レース開幕!

魔法少女まどか☆マギカ』監督・新房昭之 絶賛!

【初回生産限定】ネタバレ注意! リバーシブルカバー

 俺の娘は魔法少女だそうだ。
 未来からやってきた魔法少女・ホノカは、犬猿の仲のスポーツ少女・久遠咲希と俺の子供らしい。マジか、俺とアイツが恋仲になるのか……。
 混乱しているうちに、クラスメイトとも恋愛フラグが立って、別の世界線からも娘がやってきてしまう。

「アンタ、手当たり次第にフラグを立てるんじゃないわよ! 私のママと付き合うの!」
「いえいえ、私のママとです。家事も完璧。将来のことを考えましょう」

 こいつら、勝手に俺と自分のママをくっつけようとしてくるんだが!? そして俺の部屋で喧嘩しないでくれよ、魔法で壊れるから!
 
 騒がしくも平和な日々。こんな生活も悪くない。
 ――そう思っていた。

 最後の1頁まで予測不能! 未来を賭けた恋の“ダービー”の行方は……?

『扉の外』土橋真二郎 最新作!
“壮絶な”恋の物語が始まる――!

出典:https://dengekibunko.jp/product/mgderby/322101000092.html

 

 

感想

 デスゲームものでおなじみの作者による新作。帯コメに新房監督呼んだりしてるあたり、それなりにプロモに力入れてる感じ。

 未来から娘がやってきたみたいなシチュエーションや、主人公が競馬好きという設定と対応したギミックは面白かったのですが、早送りのビデオ見てんのかってくらいとにかく爆速で話が進んでいくので、キャラに思い入れも何もない状態で読み終わったし、「1巻がまるごとプロローグ」系の作品なので、この巻だけ読んでもそれほど満足度は高くない。構造的にわざとかもしれないんですが、文章が上っ面しかなぞらないので、それほどヒロインとなる娘キャラたちとの描写の積み重ねがないことも相まって、全然こちら側に訴えかけてくるものがないんですよね。後から後から未来に関する設定が付け足されていくのもちょっと混乱してしまう。要素としては面白いものが揃っているだけに、非常に惜しかったです。引きも悪くないんですが、続刊の購入は悩みどころですね……。