魔法少女ダービーII/土橋真二郎(電撃文庫)【感想】
2022年6月30日読了。
あらすじ
跳べ、全ての惨劇を無に帰すため。暴け、日常に潜む異常(バグ)を。
【『魔法少女まどか☆マギカ』新房昭之監督 推薦!】
【未来をかけた、衝撃の魔法少女ゲーム第2巻】バッドエンドを回避するため、ノゾミが用意した二周目の世界。
ここでホノカがやるべきことは二つ。
一つは、母である高坂花翠と、父・椎名月人の仲を深め、自分の生まれる未来を確定させること。
もう一つは、この世界に潜伏する、前回の黒幕を探し出し、消し去ること。バグは形を変え、日常に潜んでいる……。一周目のアドバンテージを生かし、しばし平穏な日常を甘受するホノカ。懐かしい母との再会、そして変わらない父の存在。
だが、些細なズレから物語はレールを外れ、軋みを上げ始め、そして少女を全く知らない結末へと導いていく――。
予測不可能。疾走の第二レース、開始。出典:https://dengekibunko.jp/product/mgderby/322112000021.html
感想
文章が淡泊すぎてせっかくの掛け合いや日常描写が死んじゃってる気がしますね。昔の作品ではそんなこと思わなかったと思うんだけど、これは僕の側の変化なのか。
テンポが速いというよりは淡々と話が進んでいく感じで、1巻と同じくやっぱりのめり込めないまま終わってしまいました。細かいところでちょいちょい引っかかってしまって、例えば女性騎手のインタビューシーンでやたら彼女をあおり立てるところとか、明らかに作中の技術レベルから浮いている喋る自動販売機とか、変なとこが気になってしまったというのもあります。淡泊な描写故に主人公にもヒロインにもいまいち魅力を感じられなかったのも大きいかもしれません。
終盤の盛り上がるシーンもなかなかついていけなかったのですが、これは僕が伏線なり前振りなり前巻の内容なりを見落としたり忘れたりしているからかもしれません。もう一回最初から読み直せば良いのかもしれませんが、その体力もないし……。全体的に、ちょっと評価に困る作品でした。