86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉/安里アサト(電撃文庫)【感想】
2022年1月28日読了。
あらすじ
この戦場に彼女は来ない――さらに苛烈な〈ギアーデ連邦編〉下巻が登場!
待望の《ギアーデ連邦編》後編登場! “史上最大の作戦”の火蓋が切られる――!
敵〈レギオン〉の電磁加速砲(レールガン)による数百キロ彼方からの攻撃は、シンのいたギアーデ連邦軍の前線に壊滅的被害を与え、レーナが残るサンマグノリア共和国の最終防衛線を吹き飛ばした。
進退極まったギアーデ連邦軍は、1つの結論を出す。それはシンたち「エイティシックス」の面々を《槍の穂先》(スピアヘッド)として、電磁加速砲搭載型〈レギオン〉の懐に――敵陣のド真ん中に突撃させるという、もはや作戦とは言えぬ作戦だった。
だがその渦中にあって、シンは深い苦しみの中にあった。「兄」を倒し、共和国からも解放されたはず。それなのに。待望のEp.3、《ギアーデ連邦編》後編。
なぜ戦う。“死神”は。
何のために。誰のために。
感想
アニメ化範囲を一足先に原作で読み終えました。
何と言ってもやはり、二人の出会うシーンが感無量でした。1巻から続く物語がようやく一つにつながった気がします。戦う理由や生きる意味に苦悩するシンの姿が丁寧に描かれ、そして二人のシーンにそれが回収される展開が綺麗でした。バトル的にも超電磁砲に超低空飛行輸送機など、面白いメカがちょいちょい登場しましたが、ただアニメで先に見ていないと戦闘描写は文章だけではちょっと頭に思い描きづらかったかもしれません。
ここまで3巻分しんどい話やったし、ここから3巻くらいラブコメやってもええんやで?