あすはひのきになろう

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86―エイティシックス―Ep.5 ―死よ、驕るなかれ―/安里アサト(電撃文庫)【感想】

 

2022年2月24日読了。

 

あらすじ

待ち受けるは新たな地、白い戦場――〈ロア=グレキア連合王国〉編、開幕!

 探しに来なさい――。
 シンが聴いた〈レギオン〉開発者・ゼレーネと思しき呼び声。レーナたち『第86機動打撃群』は、その姿……白い斥候型が目撃されたという「ロア=グレキア連合王国」へと向かう。……だが。
 それは生への侮辱か、死への冒涜か。
連合王国」で行われている対〈レギオン〉戦略は、あの〈エイティシックス〉たちですら戦慄を覚えるほどの、常軌を逸したものであった。
 極寒の森に潜む敵が。そして隣り合う「死、そのもの」が彼らを翻弄する――。
 《連合王国編》突入のシリーズ第5巻!

 雪山に潜む怪物たちが、彼らに、笑みとともに問いかける。

出典:https://dengekibunko.jp/product/86/321806000035.html

 

 

感想

 バチクソシリアスに無理くりラブコメ成分ぶち込んでくるので笑ってしまう。

 今巻で新たに登場した〈シリン〉の存在により、ますますシンたちエイティシックスの戦う意味、その矜持の根幹が揺るがされます。堀と使い捨て可能な兵器という組み合わせで、概ねやることはわかっていましたが、まぁショックはショックですよね。無駄に振る舞いが人間くさいし……。

 主要キャラが死にそうな不安は解消されましたが、準レギュラーくらいならあっさり退場させそうな気配は濃厚で、台詞一つ一つがフラグに見えて仕方なかった。レーナとシンはともかく、アンジュとフラグ立てたりしてる奴がいるの、怖すぎる。

 ストーリー的にも戦闘ありキャラの掘り下げありで安定していると思います。高機動型(フォニクス)とかどうやって倒すんだと思ってたけど結構やりあえてたし、初登場のヴィーカの言動も過去の描写を踏まえれば理解できるなぁと。

 シンとレーナの関係性とレギオン戦争の行方、どちらも目が離せません。続きも早めに読みたいです。