あすはひのきになろう

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結婚が前提のラブコメ 4/栗ノ原草介 (ガガガ文庫)【感想】

 

2021年11月26日読了。

 

あらすじ

まひるママへの、婚活プレゼンバトル!!
ホストと別れ、自暴自棄になるまひる。見かねた結衣たちは、一計を案じる。

まひるに【ダメだけどダメじゃない殿方】を紹介するのですわ!」

まひるのため、そして縁太郎へのアピールも兼ねて、結衣たちはそれぞれ3人の“ダメンズ"を紹介することに。

結衣の友達のパリピ坊主、玉置。
カレンのファミレスの同僚で、ギャンプル好きの阿笠。
牡丹の同期デビューで、言動が残念な天才マンガ家、男爵。

果たしてまひるは、今度こそ“結婚が前提の交際"ができるのか――? 

大人気婚活ラブコメ、“変化"をめぐる第4幕!

出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09451897

 

 

感想

 メインとなるまひるさんのお話がとても良かった。過去話はやや唐突に感じたものの、「ダメ男好き」という属性を、物語やキャラの深い心情にしっかり昇華させているところが非常に好ましかったです。話運びも引っかかりがないし、黒峰絡みで次巻以降への展開の布石もしっかり。主人公をめぐるヒロインズの動きは正直引き延ばし感ありますが、まぁ許容範囲内でしょう。新たに登場した男性キャラたちも、それぞれキャラが立っていて良いとは思うんですが、男爵くんが明らかに牡丹の当て馬くさいのがもにょらなくもない。多分ここがくっつくんでしょうが、その過程を是非説得的に書いてくれたらいいなぁと思います(もう5巻出てますが……)。

 あとはもちろん主人公が誰を選ぶ/選ばないのか、特に本作はヒロイン全員幸せになって欲しいなぁと純粋に願える作品なので、どんな結末を迎えるのか、注目していきたいと思います。