友達の妹が俺にだけウザい3/三河ごーすと(GA文庫)【感想】
2022年8月13日読了。
あらすじ
待ちに待った夏がやってきた!
「ってわけで夏休みはよろしくお願いしまーっす!」
「カノジョの権限、どんどん使うね」夏休みの間は通学せずに効率的に《5階同盟》の作業ができると喜ぶ明照をよそに、
部屋に入り浸る気マンマンの彩羽と彼女ヅラで押しまくる真白の猛攻は留まる気配を見せるどころかますます加速していく。そんななか、とある事情から明照が《紫式部先生》との結婚を決めたことで、彩羽と真白は嫉妬と混乱の渦に。
トラブル続きの《5階同盟》は、カオスな状況のまま慰安旅行で海に行くことになるのだが……。重版続々の大人気いちゃウザ青春ラブコメ、夏休み回の第3巻!!
感想
紫式部先生の掘り下げ回。先読みしやすい茶番(というかシリアスでも並行して茶番をやっている)が多めで、メタでも突っ込まれてたとおりこの残りページ数でどう決着を付けるのかと思ったら次巻へ持ち越し。茶番も楽しいから別に良いっちゃ良いんだけど、さ……。
一番ハイライトになるだろうシーンで、教え子に迷惑を掛けてでも絵を描きたいと泣いた式部先生の姿こそが、彼女が教師ではなくイラストレーターである証左に思われました。しかしショタコンロリコンの教師一族って、冗談抜きでかなり怖いが……。
なんだかんだ最低限恋愛話もクリエイター話も話を進めようという姿勢はあり、またちょっとずつ他のまだ掘り下げられていないキャラ(友達くんとか)の前振りっぽいものも心なしか増量されています。バランスとしては、これくらいが丁度良いのかもしれません。……いや、もうちょっとテンポ速めてくれてもいいかな。