あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

恋は夜空をわたって/岬鷺宮(電撃文庫)【感想】

 

2022年5月23日読了。

 

あらすじ

塩対応なあの子の本音が、その夜ラジオから流れてきた。

読書メーターおすすめ2週連続1位達成!】

「……あれ、この声、御簾納じゃね?」

 ある晩、適当に選んだ配信から流れてきたのは、聞き覚えのある声だった。
 小柄なのに大人びた、お洒落な美人。つれない態度のクール系後輩、御簾納咲。
 そんな御簾納が生配信!? しかも、話しているのはまさかの“恋バナ”。リスナーからの相談に乗って、自分の片思いの話までしていて……なんか普段とキャラが違くない!?

 そのうえ、俺は気付いてしまう。御簾納が話す“好きな先輩”。
 それがどう考えても、俺自身であることに……。

 ラジオが二人を近づけていく、配信青春ラブコメディ!

出典:https://dengekibunko.jp/product/322109000024.html

 

 

感想

 昨年秋に始まった「聴くanime」を展開するSTUDIO koemeeの第一弾作品のノベライズにあたるそうです。現在は第2期がYouTubeなどで配信されているみたい。

 適当に配信者のラジオを聞いてたら、それが後輩の女の子で、しかも俺に片思いしているって!?みたいなお話。導入は悪くないし、後輩ヒロインのキャラも一歩踏み出せないいじらしさが好ましいっちゃ好ましいんですが、主人公のキャラがちょっと掴みづらかった。多分なんでそこまで曲作ってることをひた隠しにしたり、ネットにあげることを嫌がるのかがよくわからなかったのが原因かなぁと思いました。一応心情の説明はありましたが、何かトラウマがあった、とかの方がむしろ単純で納得しやすかったかもしれません。

 配信を通してヒロインの気持ちを知っていくという物語自体は面白かったし、1冊によくまとまっているとは思うのですが、音楽要素もあるし、これなら声のついた原作の音声作品から入った方が良いのではないかと感じました。