ランジェリーガールをお気に召すまま/花間燈(MF文庫J)【感想】
2022年7月13日読了。
あらすじ
『変好き』を超える衝撃がここに――異色のランジェリーラブコメ開幕!
地味下着しか身に着けない女子高生・水野澪は、ある日の着替え中、クラスメイトの浦島恵太と出くわしてしまう。動揺する澪に向け、恵太が言い放ったセリフはなんと――自分のパンツを穿いてくれ!?
とんでもない変態が現れたと、必死に逃げ回る澪。ところが、決して諦めようとしない恵太の正体は、なんと澪が憧れるランジェリーブランドのデザイナーだった! 恵太の話によると、澪以外にも下着に悩む女の子は多いらしく……。金髪のモデル美少女、アイドル的人気を誇る後輩も巻き込んで、女の子の下着を堪能――じゃなくて、彼女たちの悩みをまるっと解決しちゃいます!
感想
またセンシティブな題材を……と思ったのは僕だけ?
変好きの作者&絵師による新作。キャラ造形や配置に変好きを思わせる部分も多く、一方で変好きほどヒロインたちがキャラ立ちしていないのがやや不安。前作はそれぞれぶっ飛んだ属性を持っていたので明確にキャラが立っていたのですが、本作では、やや変態よりのキャラもいるとはいえ、前作には到底及ばず、インパクトという点だけで言えば負けてしまっている印象があります。
一方で、ランジェリーデザイナーである主人公が、その仕事を活かしてヒロインたちの悩みを解決していくという展開自体は悪くなく、(当然と言えば当然ですが)主人公がヒロインに向き合う姿勢も誠実で、そこは好感が持てます。
まぁ変好きの方もずっと付き合っているうちに愛着湧いたみたいなところもあるので、本シリーズもどのくらい続くかによって印象は変わってくるかもしれません。じっくり描かれることでキャラの魅力も増していくと思いますし。とりあえずは既に刊行されている2巻に期待ですかね。