あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

むかしむかしあるところに、死体がありました。/青柳碧人(双葉社)【感想】

 

2022年2月22日読了。

 

あらすじ

【2020年 本屋大賞ノミネート作】昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。

出典:https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-24166-2.html?c=30197&o=&

 

 

感想

 『浜村渚の計算ノート』でおなじみの作者による、昔話を題材とするミステリ短編集。「打ち出の小槌」とか「枯れ木に花を咲かせる灰」とか「時間のゆっくり流れる龍宮城」とかが出てくるので、設定としては特殊ミステリになるのかな。

一寸法師の不在証明

 アイテムの使い方は上手いけど、面白いかと言われるとそんなに……って感じ。

花咲か死者伝言

 謎解きとしては正直そんなにパッとしない。犯人の意地の悪さが一応見所と言えば見所か?

つるの倒叙返し

 個人的には一番良かった。読み進めるうちに蓄積された違和感が、ラストできれいにオチがつき、読み直すと確かに納得感がある。勘のいい人なら気づきそうだけど、自分はすっかり騙されました。

密室龍宮城

 なるほどねぇって感じ。結構えげつないことするね。そもそも発端となった事件が浦島視点だとよくわからないからコメントしづらいけど、トリック的には結構面白かったです。わかし、お魚博士ならすぐピンとくるんでしょうか。

絶海の鬼ヶ島

 犯人の動機が急転直下過ぎてちょっとついていけなかった。そんなあっさり考え切り替えられるか?いや、人間じゃないからごちゃごちゃ言っても仕方ないのかも知らんが……。これまでのアイテムも登場するけど、いまいち活かされた感じもなく、中途半端な気がしました。

 

 総じて読みやすかったですが、ミステリ的にめちゃくちゃ面白いかと言われると……って感じです。それなりに満足感はありますが、どっしりした本格ものよりライトな作風を楽しみたい人向けではありますかね。