あすはひのきになろう

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七つの魔剣が支配するII/宇野朴人(電撃文庫)【感想】

 

2022年6月8日読了。

 

あらすじ

運命の魔剣を巡る魔法バトルファンジー、待望の第2弾!

 学園内の事件を解決し、一目置かれる存在となったナナオとオリバー。しかしそれは、魔法使いとしての研鑽に励む同級生たちの、嫉妬と野心に火を点けた。
 誰が一年生でいちばん強いのか? その問いに結論を出すために、お互いのメダルを奪い合う、バトルロイヤルの開催が告げられた。ナナオやオリバーを倒すべく、次々と名乗りを上げる強者たち、そしてこの機に乗じる存在が動き出し――。
 一方、その盛り上がりをよそに、ある大きな変化がピートを襲う。彼の体に隠された秘密が明かされると、魔法使いとしての資質が目覚め始めるのだが――。
 運命の魔剣を巡る、至高の魔法×剣術バトルファンジー第2巻!

出典:https://dengekibunko.jp/product/7-maken/321809000022.html

 

 

感想

 今巻も面白かったです。前巻がカティとナナオがメインの巻とすれば、今巻はピートとシェラがメインの巻ということになるでしょうか。それほど出番に差があるわけではないので、強いて言えばのレベルですが……。次はガイがメインの巻になるのかな?

 日常の授業シーンも戦闘シーンも面白く、一件落着と見せかけて次巻への引きにつながる展開も上手い。前巻に比すれば次巻以降への展開の振り(キャラの掘り下げ、迷宮内の拠点設営、「剣花団」……)が多めでしたが、それでも同学年の子たちとの決闘シーンは読み応えがありました。主要キャラも以外の生徒キャラも増えて、絡みに幅が生まれそう。強いて言えば巻頭にキャラ紹介をつけて欲しい。特に先生方は重要度高めな割には相対的に出番が少なく、科目と名前を結びつけてなかなか覚えられていないので……。

 わくわくする世界観と魅力的なキャラクターの両方がそなわり、今後も安定して面白いだろうという安心感がある一方で、主人公たちの絆が深まれば深まるほど、あとから辛い展開が待っているのではないかと思われて若干不安でもあります。いずれにせよ、楽しみなシリーズになっているのでなるべく早めに続きも読みたいです。