あすはひのきになろう

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不死王の息子 1/日向夏(ヒーロー文庫)【感想】

 

2022年7月15日読了。

 

あらすじ

薬屋のひとりごと日向夏の新境地、カニバリズム・コメディ。
人外×不死身少女×死亡フラグ
ある日、クラスに転校生が…?
『これ、何の肉?』 ----現代日本、でもけっこう普通に
人狼や吸血鬼など人外たちが暮らしている世界。
中学受験を控えた小学六年生の少女・由紀子のクラスに
転校生がやってくる。
山田不死男と名乗るその少年は、「不死王の息子」だった。
ある日、由紀子は同級生を助けるために食人鬼に襲われるが、
不死男によって命を救われる。
しかし、代償として由紀子は人間ではなく
人外である不死者になってしまう。
こうして由紀子は人外の中でも孤高とされる不死王の同族となり、
彼らと接していくことになる。
食材扱いされる不死王こと山田父。
天然すぎて浮世離れした山田母。
ぶっ飛んだ両親と弟のために日夜周囲の人々に
土下座をしまくる山田姉兄。
歩くだけでひたすら死と隣り合わせになる山田不死男。
どこをどう突っ込めばいけばいいかわからない不死者たち。
-----人外の中でも孤高とされる不死王の一族.
彼らと接することで、小学六年生の日高由紀子のメンタルは
鋼のように鍛えられていく。
食らえば不死身になれるという不死者の血肉を狙う
食人鬼たちが、由紀子に近づいてくる。
明るく元気に死にまくる不死男との不条理かつスプラッタな日々。
そして、無駄に明るい不死男にはとある秘密があるようで――。
真面目な普通の女の子に再び平穏な日常は戻ってくるのだろうか?
これは不死身になった女の子と不死王の息子が
様々な死亡フラグにぶちあたるお話である。

出典:https://herobunko.com/books/hero101/13366/

 

 

感想

 調べたら「小説家になろう」で連載されていたのは10年くらい前みたい(リンク)。よく引っ張り出してきたな……。

 あらすじで初めて知ったけどこれコメディなんですね。小学生×カニバリズムとかいうまぁまぁぶっ飛んだお話なんですが、主人公の一人称語りが小六と思えないほどクールなおかげか、かなり淡々と進んでいった印象。キャラは立ってるし、不死者が受け入れられた(言うほど受け入れられてないかも)世界観も面白いけど、明確な作品としての強みが見出せなくて、いまいち引き込まれませんでした。笑えるかというと別に笑えもしないしね……。いろいろ後につながりそうな要素も撒いてたけど、そもそも続刊の音沙汰が……。