あすはひのきになろう

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ラブコメ漫画に入ってしまったので、推しの負けヒロインを全力で幸せにする/shiryu(角川スニーカー文庫)【感想】

 

2022年2月21日読了。

 

あらすじ

この子が負けヒロイン? なら俺が誰よりも幸せにする!!

 『幼馴染お嬢様が邪魔をして、普通のラブコメが出来ない』通称『おじょじゃま』、アニメ化も進行中のラブコメ漫画だ。俺の推しは、いわゆる負けヒロインの嶋田聖。クールに見えて、実は照れ屋でギャップが超可愛い。そんな彼女が今、目の前にいて……!?
(ああ、これは夢か。なら覚める前に一言――)
「好きだ」「なっ!? な、何を言っている、久村!?」
 どうやら俺は、友人キャラの久村司になっているらしいが、聖ちゃんに愛を伝えられたなら何だっていい。もう大満足だが一向に夢から覚めることはなく。
……もしかして、漫画の中に入り込んだ!? だったら全力で推しを幸せにしてやる!

出典:https://sneakerbunko.jp/product/osimake/322110000092.html

 

 

感想

 イラストが好みでジャケ買いしたので、それほど期待はしていなかったんですが、結構良かったです。ヒロインの造形がビジュアルだけでなくキャラクターとしても割と好みでした。ただ欲を言えば、せっかく「クールキャラ」であるはずなのに、作中では最初からデレてしまっているので、クーデレのギャップがもっと欲しかったです。

 トラック転生という今となっては逆にあんまり見ない導入など、全体的に斬新さには欠けますし、世界観や文章表現に特筆すべきところはありませんが、とにかくストレスフリーにイチャイチャが読めて、終始「こういうのでいいんだよ」っていう感じでした。ラブコメ漫画にありがちな三角関係を外から眺める構造も悪くなかったし、二次元世界に入り込んだことでリアリティ的な問題を軒並みクリアしてるのも強かった。めちゃくちゃ面白いわけではなくとも、かなり好みに刺さった作品でした。