あすはひのきになろう

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シャインポスト ねえ知ってた? 私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法/駱駝(電撃文庫)【感想】

 

2022年8月25日読了。

 

あらすじ

『俺好き』の駱駝とブリキが贈る、極上のアイドルエンタメ――此処に開幕!

「世界中の人たちにアイドルを大好きになってほしい! そのための輝く道標……それが、シャインポストだよ!」
 大きな夢を抱くも、小さな成果しかあげられないアイドルユニット『TiNgS』の玉城杏夏、青天国春、聖舞理王。
 彼女らに救いの手として用意されたのは、曰く最強マネージャー、のはずが……
「僕、マネージャーはやらないよ」
 現われたのは、まるでやる気のない男、日生直輝だった。だが、彼には一つ特別な力が備わっていて……?
 これは、絶対アイドルを目指すため、君と少女たちが光り輝く物語。     
『俺好き』の駱駝とブリキが贈る、極上のアイドルエンタメ、此処に開幕!

出典:https://dengekibunko.jp/product/shinepost/322106001061.html

 

 

感想

 今期(2022年夏)アニメの原作。とはいえ、最初からメディアミックスありきで立ち上がった企画みたい(リンク)。大まかな流れはアニメと一緒ですが、最終目標となるライブ会場や、目標を達成できなければ解散という条件をメンバーに知らせるタイミング、グループ名・TiNgSの由来が早い段階で説明されるなど、細かい部分がちょいちょい違っています。個人的にはふむ姉さんはアニメの及川監督の差し込んだキャラだと勝手に思っていたので、小説の方にもちゃんと登場しててびっくりしました。

 アニメの方は結構楽しんで見ているんですが、小説の方は二周目だからかそこまで引き込まれる感じではなかったように感じます。やはりアイドルものという題材からしても、映像と音楽と演技がついていることの差は大きい気がしますね。主人公の能力と絡めた《 》を使った章タイトル(アニメだとサブタイに《 》がついてる)なんかは面白いし、それぞれのヒロインの強みを引き出していく展開はわかりやすいんですが、今一歩の魅力が足りないように思います。ヒロインの変化を示すのに特に重要なはずのライブシーンの表現も今ひとつで、アニメを見た後だと、小説という媒体でこの物語を描くうえでの強みが見出せませんでした。小説→アニメの順で見た人はどういう感想を持つのかは少し気になりますが。

 それにしても、表紙は杏夏なんですね。作中での扱いから考えるに普通は春になると思うのですが、何か意味があるのでしょうか。