あすはひのきになろう

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スパイ教室03 《忘我》のアネット/竹町(富士見ファンタジア文庫)【感想】

 

2022年1月8日読了。

 

あらすじ

失踪した4人の少女。最悪の結末は――。

暗殺者《屍》の任務後、選抜組の少女たちが出会ったのは、記憶喪失で出自不明の少女――アネットの母。感動の再会に盛り上がる一同だが、それはチームを分断する残酷な運命のはじまりだった。

出典:https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/322003001189.html

 

 

感想

 2巻で出番のなかったもう4人のお話。お前、2巻連続で表紙やないか……。

 相変わらず展開は何となく読めてしまうものの、チームにおける「冷酷になる役割」を担う人物をめぐる展開にひねりが利いていたと思います。スパイものにもかかわらず、これまで作中で殺人描写を(回想とかは除いて)避けているように感じていたのですが、それがここに来て活きてきたのも良かった。サブタイは一人ですが、1巻で出番のあったエルナを除いて、残る3人ともしっかり掘り下げがあって、ようやくメンバー全員の名前とパーソナリティを覚えられそうです。中盤、「お、百合展開か……?」と思ったけど、よく考えたらクラウスも多分チームの一員にカウントされてるはずだからそうと決まったわけではないですね。

 次巻は「ファーストシーズンの終幕」にして、1巻ぶりの全員集合ということで、筆力の上がった展開を期待したいところです。