スパイ教室04 《夢語》のティア/竹町(富士見ファンタジア文庫)【感想】
2022年1月13日読了。
あらすじ
絶望の底にいるとき、英雄は駆けつけてくれる。
宿敵である謎のスパイチーム『蛇』の尻尾を掴んだクラウスは、その正体を暴くため敵の潜伏場所へ『灯』全員で向かう。しかし一同に待ち受けていたのは、恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪だった……。
出典:https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/322003001190.html
感想
前巻も割と出番の多かったティアがメインの巻でしたが、ず~っとウジウジしてるし、後の展開につながるとはいえ「お前ホンマにスパイかよ!?」って感じの信じられないポカやるしでう~んなところが目立ちました。さすがに1巻よりは良かったと思うんですが、これ多分僕がキャラ全員覚えたからだと思うんですよね。全員集合してるっつっても、中盤からはずっとツーマンセルでの行動でしたし、あまり集団として機能している印象も受けない。序盤のクラウス襲撃はそれっぽくて結構良かったんですけど、結局ティアはハブられてたしねぇ……。
1巻からこっち、毎巻毎巻びっくり要素を入れなきゃいけない不文律に縛られているようですが、間章の丁寧な前振りはともかく、その人が未来をそこまで見通して種まいとくのはさすがに無理筋じゃないか……?という気がして、展開にもあまり納得できず。スパイの戦いというより異能力バトルみたいになってきているのも意識してそうしてるのかどうか読めないし、ここまで引っ張ってきたモニカの能力を何の脈絡もなくあっさりバラしてしまうあたりも非常に不安です。
編集部がプッシュしているようですし、シリーズとしては安泰なのでしょうが、キャラ描写もストーリーもまだまだ発展途上に思われるファーストシーズン最終巻でした。