あすはひのきになろう

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店長がバカすぎて/早見和真(ハルキ文庫)【感想】

 

2022年7月27日読了。

 

あらすじ

谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる! 毎日「マジで辞めてやる!」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は──。全国の読者、書店員から、感動、共感、応援を沢山いただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録!

出典:http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=6548

 

 

感想

 主人公含めて周りのキャラが全員良いところもあれば悪いところもあるのが、キャラが生き生きしている感じがして良かったですね。尊敬してた先輩が不倫で会社辞めるとかね。人間そんなもんですよ、多分。

 書店員ならではのお仕事小説的な面白さ、本好きの主人公ならではの面白さ、契約社員という主人公の立場ゆえのあれこれなど、様々な側面からの面白さがあり、よくできた快作だったと思います。一方で、謎の覆面作家の正体は誰でしょうみたいなミステリ要素は無駄にごちゃついてしまっていて、正直そんなに要らなかった気もします。まぁ店長のつかみ所のなさを表現するのにはつながっていたかな?

 普通に続きあるなら読みたいと思ったら、もうすぐ新刊が出るらしい。また機会を見つけて読みたいですね。