あすはひのきになろう

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三体/劉慈欣(早川書房)【感想】

 

2022年9月13日読了。

 

あらすじ

オバマザッカーバーグ激賞 シリーズ合計2100万部突破、現代中国最大のヒット小説

尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらす。現代中国最大のヒット小説にして《三体》三部作の第一作

出典:https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014259/

 

 

感想

 言わずと知れた話題のSF超大作。流行りにはとっくの昔に乗り遅れている感がある。

 人類に絶望した女性が立場を利用してより高度な地球外の文明を招いて人類の矯正を企む、みたいな本筋はかなりわかりやすいんだけど、そこに文革だの謎のVRゲームだの物理学だのが絡んでくるので、翻訳物であることも手伝ってストーリーの割にちょっと取っつきづらさがある。特に歴史上の偉人の名を冠したプレイヤー?NPC?がワラワラ出てくるVRゲーム『三体』パートと終盤の智子(ソフォン・ちし。「ともこ」さんではない)がどうのってところはあんまりよくわかってない。ただ3000万人の人力コンピューターはなかなかインパクトあって良かった。

 それなりに面白かったんだけど、現状だとここまでバカ売れするほどか?という気持ちがなくもないので、まぁ続きに期待かな。宇宙人襲来は400年以上先だし、物語の時間も跳ぶのかな。