あすはひのきになろう

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弱キャラ友崎くん Lv.10/屋久ユウキ(ガガガ文庫)【感想】

 

2023年2月16日読了。

 

あらすじ

友崎くん、新章始動!
3月。日南の誕生日が近づいていた。

泉の発案で、USJでの思い出旅行とサプライズパーティが企画される。
チーム分けしてプレゼントを用意し、“一番日南を喜ばせたチームが勝ち”という主旨だ。

俺は菊池さんと水沢の3人で、日南の好きなレトロゲームを再現することを考えるが――。

あの日、突きつけた真実。終わりを迎えた共闘関係。たとえ、日南の操るキャラクターじゃなくなったとしても。
それでも、俺は……あいつを、日南葵をあきらめたくなかったから。

人生攻略ラブコメ、第10巻。待望の新章開幕!!!

出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09453045

 

 

感想

 アニメの2期が決まったらしいですね。

 前巻で日南の意図が判明し、彼女との関係がギクシャクしてしまった友崎。他人行儀な言動しかしてくれなくなった日南の心に迫るため、友人たちとのサプライズ企画を準備。ついに日南の過去の一部が判明します。

 一応話は進んでるんだけど、かなり牛歩というか、正直まだ引っ張るのかという気持ちはあります。9巻の発売が一昨年の1月、今巻が去年の1月、11巻の刊行予定が今年3月と、刊行ペースも大分落ちてるし、作者的にも今後の展開に悩んでいるのでしょうか。前半のサプライズ準備パートは、日南のパーソナリティを確認しつつ、水沢の才能?の活かし方が見えてくる感じ。菊池さんの出番が多いのも個人的にポイント高い。後半はまんまUSJみたいな遊園地にみんなで旅行するんだけど、絶叫系へのみんなのリアクションが結構面白かった。遊園地のテンションで仮面がはがれかけるってのも高校生らしくていいんじゃないかな。改めて二人のやりとりとか読んでると、日南のヒロイン力というか、二人の唯一無二の関係性感すごいな、となる。まぁ彼女は菊池さんなんだけどね!

 といった感じで、今巻自体の満足度が低いというわけではないんだけど、この足踏み状態はもうちょっとなんとかして欲しいところ。いよいよ日南の過去の一部が明らかになったんだけれども、重いっちゃ重いとはいえ、現状だと何故それが日南の生き方を定めるに至ったのかまではわからない。もう少し踏み込んでくれ!といったところで今回の引きなので、少しは期待していいのかな?