あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件【感想】

 

 2020年9月6日(?)読了。密林の書影が僕の持ってるやつと違うと思ったら、2巻時点で絵師さんが代わったことに伴って新カバーになったみたいですね*1

あらすじ

藤宮周の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しずつ距離を縮めていく……
小説家になろう」で絶大な支持を集める、素っ気なくも可愛い隣人との甘く焦れったい恋の物語。

出典:https://www.sbcr.jp/product/4815602482/

 

 

感想

 むしろお隣の天使様のおかげで駄目人間が更生していってるお話に見えるのは僕だけ?

 これもタイトルからてっきり隣に天界から天使が引っ越してきて……みたいな話だと勘違いしてましたが、天使様と呼ばれてるだけで、ただめっちゃ可愛くて料理が上手な普通の人間の女の子でした。いや天使みたいな子なんだけどね。

 ひょんなことから知り合った二人が次第に互いに好意を抱いていくという過程をゆっくりゆっくり描いてます。今巻では付き合うところまでには至らないですし、それどころかライクがラブに変わっているかどうかも微妙ですが、そのゆっくりとしたテンポ、少しずつ距離が近づいていく二人の描写が非常に丁寧です。タイトルからはヒロインとイチャラブする系の印象を受けるんですが、どっちかというと明らかに両片思いなのに気持ちを自覚していない付き合い始める前のカップルを応援する作品ですね。両者が散々強調しているように恋愛的な下心がないからこそ成立していく関係性が今後どのように変わっていくのか楽しみです。続刊も読みたいと思います。