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狼と香辛料XXIII Spring LogVI/支倉凍砂(電撃文庫)【感想】

 

2021年12月17日読了。

 

あらすじ

元行商人ロレンスと賢狼ホロの旅物語、Spring Log編・第6巻。

 年代記に語り継がれるほどの活躍で、借金に悩むサロニアを救った賢狼ホロと元行商人のロレンス。その御礼の代わりにと、二人に贈られたのは、誰もがうらやむ貴族特権だった。
 身に余る報酬に浮かれているロレンスを尻目に、どこかきな臭さを覚えるホロとエルサ……。そして、特権で譲り受ける土地を調べに行くと、そこは大蛇の伝説が残る、いわくつきの土地で!?
 さらに、いざ、夏の山へ! ロレンス一家のピクニックを描いた『狼と実りの夏』に加え、新たな友人と旧友の別れを描く書き下ろし短編『狼と夜明けの色』も収録。
 賢狼と元行商人の幸せであり続ける物語、第6弾!

出典:https://dengekibunko.jp/product/spice-and-wolf/322105000014.html

 

 

感想

 新刊出ると知ったとき、「え、前巻読んだっけ……?」となってしまった。Spring Logは1年9か月振りですって。ここまでの内容、ほぼ完全に忘れてました。許して。

 短編2本と中編2本の構成。ここまで巻を重ねると、単巻で述べることもそれほどないのですが、クロップマーク(ネタバレにつき反転)をはじめ、いろんなネタをこの世界観に落とし込むのが上手いなぁと思います。

 ホロとロレンスもだんだん熟年夫婦の感があって、でもところどころすれ違うところもあって……みたいな関係性も良いですよね。本編だとちょいちょい互いを思い合うがゆえにガチ喧嘩に発展することもあって、読者としてはハラハラすることもあったんですが、ここまで来ると互いのそういうところも織り込み済みで支え合っている感じがあります。今巻では、改めてロレンスとホロの過ごす時の長さの違いが浮き彫りにされる話もありましたが、そこをロマンチックにキメるロレンスに成長を感じたり感じなかったり。

 そういえばこれ、旅の目的から察するに『狼と羊皮紙』と合流するのでしょうか? そっちは途中で止まってるはずなので、必要なら読まないとですが、例によってとっくの昔に内容を忘れ去ってしまっているので、もしかしたら1巻から読み直す必要があるかもしれません……。