あすはひのきになろう

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〆切前には百合が捗る【感想】

 

〆切前には百合が捗る【電子特装版】 (GA文庫)
 

 2021年3月27日読了。

 

あらすじ

美人小説家と家出少女の日常系百合ラブコメ

「〆切直前に遊ぶゲームって、なんでこんなに楽しいのかしら……」
家出少女の白川愛結は、従姉妹の白川京の紹介で、人気作家、海老ヒカリの世話係&監視役のバイトをすることになる。
原稿をサボってゲームをしたり釣りや旅行に出かけるヒカリに翻弄されながらも、そんな日常に幸せを感じる愛結。
一方ヒカリも、突然始まった愛結との同居生活の中で、これまで感じたことのない気持ちが芽生えるのだった。
社会から排斥された少女と、容姿才能家柄すべてに恵まれながらも自堕落に生きる小説家、二人の関係の行き着く先は……?
“普通”に生きにくいすべての人に贈る、珠玉の日常系ガールズラブコメディ、誕生。

 出典:https://www.sbcr.jp/product/4815608088/

 

 

感想

 なんかこの人すごいレーベル渡り歩きますね、なんでだろ。

 1巻を読んだ限りだと、いまいち伸びきらないというか、やや物足りない感があって、自分なりに過去作と比較して考えると、登場人物が少ないことに起因するのかなぁと。作り自体はいつものこの人の作風で、お出かけしたり遊んだりとしった日常描写の合間合間でストーリーをちょっとずつ進めていく、という形式なんですが、『はがない』や『妹さえ』ではゲームするにしろボドゲするにしろそれなりにキャラが集まることで面白い展開とか掛け合いが生まれていたのに対して、本作では基本中心となる二人+たまに京*1なので、会話パターンに限界が生じている気がします。かといって、間に挟まるような奴が出てきてもそれはどうなのよってなるしなぁ……。

 今後の展開につながるであろう要素は色々まいてあるようなんですが、今巻だけでは展開に説得力が足りないように感じられ、そこら辺は次巻以降に期待ということになるでしょうか。まぁ単に百合ものとしてさらっと読み流す分には十分な面白さかなぁとも思うので、好きな方はチェックしてみるのも良いかもしれません。

*1:まさかこんなにがっつり過去作、しかも他レーベルのキャラ出してくるとは思わなかった