楽園ノイズ2【感想】
2021年8月18日読了。
あらすじ
読めば音楽が聴こえてくる疾走の青春ストーリー。待望の第2幕開演!
☆☆☆『このライトノベルがすごい!2021』(宝島社)新作4位獲得!☆☆☆
バンドとして本格始動した僕ら四人は、二学期になってもトラブル続き。
クラシックしか認めない堅物の凛子母がバンド活動に怒って退学を迫ってきたり、ファンキージャズドラマーの詩月祖父がいきなり僕を拉致したり、生徒会長にごり押しされて文化祭の女装コンテストに出場する羽目になったり!?
挙げ句の果てには大物音楽プロデューサーとメジャーデビューをかけて勝負することになり、文化祭ライヴはオーバーヒート必至!
恋も音楽もノンストップの超純度青春ストーリー、待望の第2弾!!出典:https://dengekibunko.jp/product/paradise_noise/322011000006.html
感想
1巻が綺麗にまとまっていたので正直続刊あるのはびっくりだったんですが、さすがの安定感ですね。作劇も会話もモノローグも全体として地力の高さがひしひしと感じられて面白かったです。1巻の感想でも書いた気がしますが、やっぱり「文章で音楽を表現する」のがめちゃくちゃ上手くて、演奏シーンの高揚感がすごい。前巻と同じく各ヒロインにフォーカスしていく連作形式のストーリー展開も、手堅いだけでなく朱音の「I need you」にまつわる話とか、そういう細かいエピソードにグッとくるところもありました。キャラ同士の掛け合いも楽しい。クソ鈍感な主人公も多少はご愛敬でしょう。ただ、真琴ひとりが他3人を差し置いて引き抜かれるほど上手(ネタバレにつき反転)ってのはホンマか?と思いました。バンドそのものやメンバーの進路や、入院中の先生など、今後の展開もいろいろ膨らませられそうですし、続きが楽しみなシリーズです。
最後に前回と同じく作者ブログの楽曲解説記事のリンクを載せておきます。