2021春アニメ振り返り
やります。基本的に核心的なネタバレは避けて書いているつもりですが、1話からネタバレみたいな作品もあるので、未視聴作品の感想を読む際にはご注意下さい。あと負の意見もあります。並びは五十音順で、いつも通りスタッフ情報も併記していますが、興味ない人は飛ばして下さい。人名のリンクはWikipediaかアニメ@wikiに飛ばしています。
作品によって大きく明暗が分かれた印象です。原作つき、オリジナルともに好調な作品もあったものの、話題にならなかったり、悪い意味で話題になったりした作品も散見され、全体として良くも悪くもバランスのとれたクールだった気がします。
- イジらないで、長瀞さん
- 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω
- Vivy -Fluorite Eye’s Song-
- 86―エイティシックス―
- EDENS ZERO
- 幼なじみが絶対に負けないラブコメ
- 究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら
- 蜘蛛ですが、なにか?
- 恋と呼ぶには気持ち悪い
- ゴジラ S.P<シンギュラポイント>
- SHAMAN KING
- 灼熱カバディ
- シャドーハウス
- スーパーカブ
- すばらしきこのせかい The Animation
- スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
- 聖女の魔力は万能です
- セスタス -The Roman Fighter-
- 戦闘員、派遣します!
- ゾンビランドサガ リベンジ
- SSSS.DYNAZENON
- 転生したらスライムだった件 転スラ日記
- ドラゴン、家を買う。
- バクテン!!
- バック・アロウ
- ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
- 美少年探偵団
- 不滅のあなたへ
- MARS RED
- ましろのおと
- やくならマグカップも
- 結城友奈は勇者である ちゅるっと
- 憂国のモリアーティ(第2クール)
イジらないで、長瀞さん
講談社の漫画アプリ「マガジンポケット」にて連載中のナナシによる漫画が原作。原型となる作品は2011年からpixivに投稿されており、実は先にアニメ化されていて類似作品と見なされたり見なされなかったりする『からかい上手の高木さん』(2013年~)や『宇崎ちゃんは遊びたい!』(2017年~)より全然古かったりします。監督は『されど罪人は竜と踊る』の花井宏和。シリーズ構成の岸本卓は『歌舞伎町シャーロック』や『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』の人で、コテコテのラブコメ作品を手がけるのは珍しい気が。キャラデザの鈴木美咲はどうもP.A.WORKS所属だったようですが、現在は本作のアニメーション制作を担当する『神之塔 -Tower of God-』のテレコム・アニメーションフィルムに籍を移しているみたい(ソース)。ちなみに監督も副監督として同作に携わっています。
褐色ギャルの長瀞さんに陰キャの先輩がいじられる、というラブコメなんですが、ぱっと見ドギツい印象を受ける1話で諦めるにはちょっともったいない作品だと思います。確かに陰キャいじりに抵抗感を覚える方も多いとは思いますが、回を進めるごとに彼女のそれは好きという感情の照れ隠しであることがわかるはずです。当然のことながら、たとえ愛情表現でも言ったりやったりして良いことと悪いことというのがあるというのはわかりますが、フィクションですし、「キモキモw」って言われながらペシペシされるくらいなら全然許容範囲じゃね?というのが個人的なスタンスです。長瀞フレンズも割とまともだし、構成もイベントや恋敵(?)の登場など手堅く、純粋にラブコメとしても良質な作品だったと思います。
異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω
自身がプレイしていたMMORPG「クロスレヴェリ」とよく似た異世界に転移した主人公が、コミュ障の性格を「魔王」のロールプレイによって様々な事件を乗り越えていこうという異世界転移ものの第2期。原作はむらさきゆきやによる講談社ラノベ文庫のライトノベル。第1期は未視聴でしたが、原作は2期範囲くらいまで大体読んでたみたい。アニメーション制作は第1期の亜細亜堂から手塚プロダクション(『五等分の花嫁』、『安達としまむら』)×オクルトノボル(『俺だけ入れる隠しダンジョン』)に変更されています。座組も割とがっつり変わっていて、シリーズ構成の筆安一幸、キャラデザの金子志津枝ら数人を除いて、監督の桑原智以下、美術監督や色彩設計は『あだしま』のメンバーとなっています。もともとキャラデザとか音響監督とかは『あだしま』に参加してるので、より制作陣が『あだしま』に近づいたという表現がより近いですかね。
1期のころから「~マジ魔王Ver~」*1とかやってることから分かるとおり、まぁエロが売りのアニメです。今期も深夜に公式Twitterを鍵垢にして限定コンテンツを公開する「異世界魔王の袋とじタイム」とか、規制解除版*2の「W召喚ver.」とかでその路線は維持されています。そうそう、エンドカードも大層エッチでして、ちなみに僕はかにビームとかカントク*3、溝口ケージ*4あたりのが好きですね。アニメそれ自体としての出来は結構トンチキなんですが、良くも悪くもB級アニメっていう感じで、嫌いじゃなかったです。ただ、敵の罠にはまってピンチ!という場面であのノリノリイケイケEDを流すセンスだけは早めに改善しておいた方が良いと思います*5。
Vivy -Fluorite Eye’s Song-
「歌でみんなを幸せにする」使命を持つ歌姫AI・ヴィヴィの100年の旅を描くオリジナルSFアニメ。原案・シリーズ構成を、ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平とそのテレビアニメで脚本を担当した梅原英司が務める。監督は『ガンスリンガー ストラトス -THE ANIMATION-』『はねバド!』で「江崎慎平」名義で監督を務めたエザキシンペイ、キャラ原案は『月がきれい』のloundraw、キャラデザは『ガッチャマンクラウズ』『星合の空』『2.43 清陰高校男子バレー部』の高橋裕一、メカニックデザインは『進撃の巨人』アクション作監の胡拓磨。アニメーション制作のWIT STUDIOは、最近では第3期まで担当していた『進撃の巨人』がMAPPAに、『魔法使いの嫁』の新作OVAがスタジオカフカに変更になっており、これまでの担当作をガンガン手放してたんですが、本作がある程度ヒットしそうなのでひとまず安泰といったところでしょうか。
一見の価値があるオリジナルアニメという点は間違いないと思いますが、手放しで褒められる傑作かと問われると、やや懐疑的な立場です。作画や演出、音楽はとても良かったです。公式があげてますけど(リンク)、6話の挿入歌バックに飛ぶシーンとか鳥肌立ちました。格闘シーンとかアクションシーンもすごい動いてました。ただ、毎回あったワンカットだけタッチ変わるやつはちょっとくどかった気も……。重要な要素である歌も、視聴者に与える効果をきちんと理解して要所要所で入れてる感じがして上手かったと思います*6。ハッとさせられるシーンも結構あったし*7、全体を通してクオリティの高い作品だったと思います。一方で、ストーリーやキャラの描き方にはやや不満もあります。特にAIたちは、脚本の都合によって「人間らしい」振る舞いをすることもあれば、「AIらしい」振る舞いをすることもあって、一貫性がないような印象を受けました。ヴィヴィくんやマツモトの振る舞い見てると感情や心がAIにないとかウソじゃんってなりません? また本作は基本的に2話使ってひとつのエピソードを描くのですが、エステラのエピソードまでくらいは良かったものの、グレイスのエピソードを通り過ぎたあたりで、話の筋は大体読めてしまいます*8。また、視聴者を感動させたり衝撃を与えたりするために、人やAIの「死」を安易に用いすぎていたのも気になるところです。話を進めるのにほぼ必ず人死にイベントを使うのはちょっといかがなものかと思いました。細かい会話とかも引っかかるところがちょいちょいあるし、全体的に話の流れを視聴者の脳内補完に頼りつつ雰囲気で話を進めてる感じがあった気がします。大筋についても、序盤中盤の盛り上がりに比して、終盤は話をまとめることを優先している印象を受け*9テーマの着地点にあまり納得ができず、やや残念でした*10。ただ、良質なアニメーションであることは間違いないですし、合わなかった点を差っ引いても、今期の作品の中で視聴をすすめるとすれば、本作の名前は必ず挙がると思います。
86―エイティシックス―
安里アサトによる電撃文庫のライトノベルが原作。人扱いされない道具として無人兵器と戦闘を強いられる少年とその仲間たちと、彼らの指揮管制官として着任することになったエリート軍人の少女の交流を描きます。ちなみに公式サイトのキャラクターページは盛大にネタバレしてるので、未視聴の方は要注意。分割2クールで、10月より後半クールが放送予定。監督は『亜人ちゃんは語りたい』『Fate/Grand Order 絶対魔獣戦線バビロニア』などで絵コンテを担当し、『僕だけがいない街』で監督助手を務めた石井俊匡。テレビアニメとしては本作が初監督。シリーズ構成は『宝石の国』『約束のネバーランド』の大野敏哉。キャラデザは『学戦都市アスタリスク』『亜人ちゃんは語りたい』の川上哲也。
かなり良かったです。暗喩の強い画面作りがキレッキレで、1話1話集中してみることが出来ました。キャラの関係性の変化とか、どういうシチュエーションにあるかとかが、会話だけじゃなくて画面内の色んな要素を使って表現されてるんですよね。前半クールは内容的には1巻分しか進んでいないようで、その分話の進み方も丁寧だったと思います。結構ゴリゴリ死人が出るんですが、声がついたり動いたりする分、文章媒体よりも短時間でキャラへの感情移入につながりやすく、多分原作を初見で読むよりよりも死に対する衝撃は大きかったんじゃないかと思われ、そういう点ではサクサク進行ではなく、1巻でしっかり尺を使ったのは正解だったんじゃないかと考えます。理想論を掲げるレーナと現実を知るシンがだんだんと距離を詰めていって、互いが互いに変化をもたらしていく過程が丁寧に描かれていました。戦闘ものでありながらそれ一辺倒でなく、感情のぶつかり合いをしっかり描いていた点も良かったです。作画も戦闘シーン含め高いレベルで安定していました。背景美術に力入ってて、とても綺麗だったのが印象的です。単話で特筆しておきたいのは10話Bパート。この視点から描くって言うのがめちゃくちゃ良かった。確かに全体的に話としては地味というか、爽快さはないですし、キャッチーさに欠けるところもあるとは思います。しかし、ここ最近のライトノベル原作作品のなかでは屈指の出来として推せるので、おすすめしたいところです。
EDENS ZERO
『FAIRY TAIL』第n期……ではなく、れっきとした新作。「週刊少年マガジン」にて連載中の真島ヒロによる漫画作品が原作。円盤の発売予定を見るに、2クール(24話)は確定っぽい。総監督は『ログ・ホライズン』の石平信司で、『FAIRY TAIL』でも監督をしてる。監督の鈴木勇士も同作で絵コンテ演出をしてるし、多分そのつながりですかね。シリーズ構成は『アニメガタリズ』『彼女、お借りします』の広田光毅。キャラデザの迫由里香は『殺戮の天使』や『まちカドまぞく』で作監を務めた後、本作が初キャラデザ。サブキャラデザの菊池隼也は『Fate』シリーズとかに多数参加しててufotable所属っぽかったけど、最近は本作を手がけるJ.C.STAFF作品への参加も目立ちますね。
王道少年漫画の流れにちょいちょい作者の性癖が垣間見えるのを楽しむ感じ。一回どこかでアクションのカメラワークで凝ってるシーンがあった気がするんですがどの回か忘れてしまった。話としてはあんまり力を入れて語りたいこともないんですが、作画も一定程度安定してるので見やすくはあります。夕方枠でやっても良いと思うんだけど、たまにEDENS ERO回があるからダメなのかな……。
幼なじみが絶対に負けないラブコメ
どうしてこうなった?
二丸修一による電撃文庫のライトノベルが原作。監督の直谷たかしと副監督の浅見松雄は『戦×恋』のコンビ。メインのキャラデザを監督が兼任しています。シリーズ構成は『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』の冨田頼子。キャラデザは『アニマエール!』『放課後ていぼう日誌』総作監の曾我篤史。アニメーション制作はいわゆる「萌えアニメ」に定評のある動画工房。
ご存知ない方は「おさまけ ダンス」とかでググってください。あのシーン、のちのちまでめちゃくちゃ引っ張るしすごい大事なとこだったっぽいのになんでそこに力入れなかったのか全くわからん。あそこ以外は見れるとこも全然あったのに。作画がアレなのはこの際置くとしても、ストーリーの方も出来が良いとは言いがたい。「そうはならんやろ」みたいな展開が延々続いていたように思います。キャラの言動も単純に理解しがたかったり、チグハグで破綻していたりする印象を受け、好感を持てませんでした。原作が悪いのか、脚本が悪いのかわかりませんが……。あとはタイトルに仕掛けられたギミック、逆手に取ってると見せかけて結局幼馴染が負けることには変わりなくない?と思ったり。
究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら
土日月(つちひ・らいと)によるMF文庫Jのライトノベルが原作。ちなみに作者はアニメ『慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』の原作者です。アニメーション制作はKADOKAWA系列のENGIで、監督はこれまでこの会社の元請作品全てで監督を務めている三浦和也*11。シリーズ構成は『慎重勇者』でもシリーズ構成を担当した猪原健太、キャラデザは『彼女、お借りします』などで作監を務めた監物ケビン雄太。
1話がピークでした。面白くなりそう……なりそ……な…………ならなかった……みたいな感じ。そもそもの1話からして普通に賛否両論あるとは思うんですが、個人的にはめちゃくちゃ笑えて面白い!ってなったので、続きもある程度期待してたんですが、結局「なんだこのクソゲー!?」ってのを延々やるだけなのでなんか同じとこをグルグル回ってるんですよね。一応ゲームに沿ったストーリーを進めていくんですけど、最後まで見てもいまいち話が進んだ感じがしない*12。あとはヒロインがどいつもこいつもピーキーすぎる。まずメインヒロイン?っぽいレオナさんが畜生過ぎるんですよね。唯一まともそうな妹はほとんど出てこなかったし……。ギャグは上手くはまれれば結構面白いと思います。展開もところどころぶっ飛んでて面白かったんですけど、作画も途中から息切れが目立ち、全体としては残念アニメの範疇からは抜け出せませんでした。
蜘蛛ですが、なにか?
2クール目。どうしてこうなった2。この制作会社に2クール作品は厳しかったのではないか、そう思わざるを得ない作品でした。戦闘シーンの増える終盤で遠近感や構図のおかしい場面が続き、制作現場が心配になりました。伏線っぽい諸々は、一応回収されたものも多かったものの、カタルシスに欠け、ストーリーの魅力を引き出すことに貢献できていなかったと思います。人間パートも蜘蛛パートも等しくしんどかった。肝心の人間パートと蜘蛛パートが合流するところも作画と相まって盛り上がりきらなかったですし。設定とか世界観を上手く示すことができていれば、またキャラをより魅力的に描くことができていれば、もう少し話は違っていたかもしれません。
恋と呼ぶには気持ち悪い
ひょんなことからイケメンサラリーマンに言い寄られるようになったJKのラブコメ。もぐすによる漫画作品が原作。pixivにて連載された後、一迅社から書籍化、また『ヲタクに恋は難しい』や『うらみちお兄さん』と同じ「comic POOL」にて連載されました。『orange』でシリーズディレクター*13を務めた中山奈緒美が初監督。シリーズ構成は柿原優子。アニメーション制作は『邪神ちゃんドロップキック』のノーマッドで、キャラデザの藤田まり子や総作監の佐藤義久も同作に作監として参加しています。
割とイケメンサラリーマンが本当に気持ち悪かった。途中からお互いに当て馬(失礼)が出てくるんですが、そいつらの方がイケメンにもJKにも断然お似合いに見えて、「いやこっちとくっつけよ!」って思いながら見てました。まぁくっつかないんですけどね。イケメンサラリーマンも慣れるまで言動がしんどいし、JKもJKで結構煮え切らない態度でう~~~んってなっちゃいました*14。話自体は王道ラブコメって感じで悪くなかったですし、綺麗にまとまっていたとは思います。ただ、あんまりパッとしない印象は否めません。あとはOPとEDが名曲。
ゴジラ S.P<シンギュラポイント>
アクションに定評のあるボンズとハイクオリティなCGアニメで知られるオレンジがタッグを組んだ、タイトル通りゴジラを題材としたオリジナルアニメ。監督はスタジオジブリ出身で『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』監督の高橋敦史。シリーズ構成はSF作家の円城塔。ボンズの『スペース☆ダンディ』で何本か脚本を書いていたつながりらしい。キャラ原案には『青の祓魔師』の漫画家・加藤和恵*15、キャラデザ・総作監には『デート・ア・ライブ』『キャプテン・アース』『RELEASE THE SPYCE』の石野聡、怪獣デザインには監督と同じくジブリ出身の山森英司が参加しています。
意欲作ではあると思うんですが、個人的には小説の方が良くない?と思ってしまいました。映像は非常に綺麗でそれは良かったんですけど、映像で見るアドよりも、難解な用語の多い台詞や気になってもピンポイントで前の内容に立ち戻ることが難しい映像媒体の持つディスアドの方が大きすぎました。あとこれは他の人の指摘なんですが、「もともとは人間の技術が生んだゴジラによって人間が苦しむ因果応報の物語だったはずが、本作では天災v.s.人類の叡智の物語にすり替えられている」という視点は結構大事だと思います。とはいえ、物語自体は純粋に面白かったです。ところどころ論理に飛躍があった気がするし、世界が危機に瀕してる割には微妙に緊迫感がなかったりして、気になるところがないわけではありませんが、調査とか考察とかのアプローチで怪獣の生態に迫っていくのにはわくわくしました。キャラがみんな有能で、見ててストレスがたまらないのも良かった*16。怪獣と自衛隊とかがドンパチやる!っていうのはあんまりなくて*17、そういう迫力ある壮大な戦闘シーンが見たかった気もしますが。葦原博士の残した謎の方はちょっと難解すぎて僕にはよくわかんなかったです。なんか最後らへんはとんとん拍子に上手くいったな、って感じでした(小並感)。なんか続きもありそうな終わり方でしたが、どんなお話になるんでしょうか。
SHAMAN KING
主人公の喋り方すこやなぁと思ったら日笠でひっくり返った。
のんびり屋の少年がシャーマンファイトを勝ち抜きシャーマンキングとなることを目指す。武井宏之による漫画作品が原作。1998年から「週刊少年ジャンプ」にて『シャーマンキング』のタイトルで連載されていましたが、2004年に打ち切られた後、2008年に完全版となる単行本が刊行され、完結を迎えました。その後「ジャンプ」系列誌にて読み切りや続編が発表されたりしましたが、掲載誌の休刊により終了。2018年には講談社へ移籍するとともに『SHAMAN KING』にタイトルを改め新章や外伝の連載が開始、完結版となる単行本も刊行が始まりました。今回のアニメはこちらの講談社版が原作となっているそう。2001年には今は亡きXEBECによりテレビアニメ化され、約1年にわたり放送されました。スタッフは当時から一新されており、『マンガ家さんとアシスタントさんと』『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター』『七つの大罪 戒めの復活』監督の古田丈司、『スマイルプリキュア!』『波よ聞いてくれ』シリーズ構成の米村正二、キャラデザの佐野聡彦はアニメーション制作のブリッジの直近作品である『無能なナナ』でもキャラデザを担当しています。
1年がかりで完結までやるそうで、割とサクサク話が進みます。原作勢はどうかわかりませんが、初見のアニメ勢だとこれくらいテンポ良くやってくれた方がダレなくて良いですね。まだまだ序章なので特筆して述べるところもありませんが、今後の盛り上がりに期待です。
灼熱カバディ
マイナースポーツ界のメジャースポーツ、カバディに打ち込む高校生たちを描く。小学館の漫画アプリ「マンガワン」にて連載中の武蔵野創による漫画が原作。監督の市川量也は今期『すばらしきこのせかい The Animation』『セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-』の監督も務めていて、自身が社長であるドメリカは制作協力としてクレジットされています。監督補佐の海江田美幸は『厨病激発ボーイ』『爆丸バトルプラネット』の絵コンテで、キャラデザ・総作監の髙田真理は『爆丸バトルプラネット』のキャラデザで監督作品に参加しています。シリーズ構成は『はたらく細胞』『色づく世界の明日から』の柿原優子。
そもそも自分のスポ根もの適性が低いので、めちゃくちゃ面白かった!とはならなかったんですが、人気出るのもわかるな~とはなりました。キャラもひとりひとりよく立ってるし、その中できちんと掘り下げられているのも良かった。結構アツい展開も多くて見やすかったです。当然のことながらカバディという競技について1ミリも知らなかったので、この作品を通してルールを把握して面白そう、と思えたこと自体がひとつの収穫でしたね。よく考えたら女の子も全然出てこなかったけどそういうのも気にならなかった。あとどうでもいいけど、主人公がニコ生配信やってる設定なのにニコニコで無料配信なかったのは笑った。
シャドーハウス
影のような姿の謎めいた貴族「シャドー」に「生き人形」として仕える天真爛漫な少女が主人公。「週刊ヤングジャンプ」にて連載中のソウマトウによる漫画作品が原作。監督にはシャフト作品で演出を務めてきた大橋一輝、シリーズ構成には今期『86-エイティシックス-』と掛け持ちの大野敏哉、キャラデザに『パンプキン・シザーズ』の日下部智津子。アニメーション制作は旧A-1 Pictures高円寺スタジオことCloverWorksで、監督は演出として、各話総作監を担当する吉田優子、長谷川亨雄、大塚八愛はいずれも作監として同社の『PERSONA5 the Animation』に参加しています。
非常に面白かったです。ストーリーも作画もキャラも全部良かった。全話視聴後原作を読みましたが、1クールという限られた尺の中で回収しきれない要素を捨て、お披露目編を丁寧に描いたのは英断だったと個人的には思います。原作が「類似作品不在」を謳うだけあって、その謎めいた世界観にとても心惹かれました。序盤、可愛い女の子がメイドのお仕事してるだけなのにめちゃくちゃ不穏なんですよね。ただまぁ本格的な鬱展開に発展することはないですし、急にキャラ変わったりすることもないんでそういう心配は無用です。謎な部分を割と全部口で説明しちゃったのはちょっと雑な感じがして少し残念でしたが、お披露目編がすごく良かったのでOKです。これが同期組のキャラの魅力をめちゃくちゃよく引き出してて、最初は何だコイツみたいな奴もいましたが、最後には皆に対して愛着を持てるようになりました。多分半分くらいエドワードのおかげ。今期の最優秀助演男優賞は間違いなく彼でしょう。シャドーと生き人形それぞれの主従関係も少しずつ異なっていて興味深かったです。あとはエミリコが超可愛い。明るくて、ちょっとドジで、でも肝心なところでブレなくて一途で……。幸せになってくれ……。終盤のオリジナル展開*18も、駆け足感はあったものの、原作付き1クール作品としては十分及第点で、よくまとめていたと思います。ただ、序盤の伏線を棄却してしまっているので2期があったとしてもつなげるのが難しそうなんですよね……。しかし、是非アニメで続きを見たいと思える良作でした。
スーパーカブ
破天荒少女がカブを乗りまわすお話。KADOKAWAの小説投稿サイト「カクヨム」発のトネ・コーケンによる角川スニーカー文庫のライトノベルが原作。ちなみにイラストを手がけるのは漫画家の博で、自身が「となりのヤングジャンプ」にて連載中の『明日ちゃんのセーラー服』もCloverWorksによってアニメ化予定。監督は『BORUTO -ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』第67話~第104話にかけて監督を務めた藤井俊郎、シリーズ構成は『ログ・ホライズン』『マクロスΔ』の根元歳三、キャラデザは『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』『ガーリー・エアフォース』の今西亨。アニメーション制作はGONZOの流れを汲みサテライトから移籍してきたスタッフを擁するスタジオKAI。初の単独元請テレビアニメとなった前クールの『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』のヒットも記憶に新しい。
いわゆるひとつの美少女×おっさんの趣味シリーズ。ほのぼのゆるふわ日常もの……には良くも悪くもとどまらない作品でした。中盤に、このニュース記事を発端にちょっとした炎上騒ぎになったんですが、この記事自体は違反を咎める意図はなさげだし、正直視聴者側の過剰反応が炎上を招いたと思うんですよね……。スーパーカブ「が」炎上した、というよりはオタクの過剰反応がスーパーカブを炎上させた、という見方をしてるんですが、どうなんでしょう。閑話休題。個人的にはこちらの想定とのギャップの大きかったです。いわゆるジェネリックきらら的なものを求めるには、この娘たちはアグレッシブすぎました。二人乗りなんかは些細なもんで、富士山の荒れ道をカブで登ろうとしたり、雪の中カブを乗り回したり、挙句滑落した友人を家族にも救急にも連絡なしで自力で救助して子どもしかいない家に連れ帰ったり、見ていてヒヤヒヤする場面が多かったです。なまじ「スーパーカブ」という実在する存在を題材にしている*19せいで現実との地続き感が強いですが、途中からは完全にファンタジーを見てる気持ちでした。だんだんカブの装備が増えてくワクワク感とかは良かったんですけどね……。あとは主人公の小熊をあんまり好きになれなかったのもいまいちハマりきれなかった原因です。この娘、ぱっと見大人しく見えてはっきりしている、と言えば聞こえは良いですが、その実礼儀とか思いやりに欠けてるところが散見されて、人が自分に協力してくれて当然みたいな節がありました。まぁあんまり人付き合いが好きじゃないみたいですし、そこ含めて成長要素なのかもしれませんが……。作画や演出面で言えば、彩度が上がって世界が色づく、みたいな演出はさすがに毎回やられるとくどかったですね。メタ的に考えても前回明るくなったのに毎回暗い振り出しに戻ってんの?ってなりますし。ただ、普段無表情な小熊の表情がへにゃって崩れるところとかはすごく良かったですし、エンジンかけたり整備したりみたいなカブの描写には、当たり前と言えば当たり前ですが気合い入ってる感じがしました。ただ終盤、「カブならいける」「カブなら大丈夫」とかいうカブ万能説を唱え始めたのは意味わかんなくて笑った。
すばらしきこのせかい The Animation
「死神ゲーム」と呼ばれる謎のゲームで生き残ることを目指す。ニンテンドーDS用ゲームとして2007年に発売されたスクウェア・エニックスのアクションRPG『すばらしきこのせかい It's a Wonderful World』が原作。今年7月には新作である『新すばらしきこのせかい』が発売されました。アニメーション制作は3DCGアニメを得意とするドメリカとシンエイ動画で、ドメリカの代表である市川量也が監督を務めます。監督含めシリーズ構成の後藤みどりとキャラデザ・総作監の松浦有紗は『潔癖男子!青山くん』『厨病激発ボーイ』の座組。OPが直前で差し替えられた可哀想な子。差し替え後のOPもかっこいいから無問題無問題。
最初らへんで結構ガンガン話が進んでいってびっくりした記憶。初見でしたが、ゲームの決め台詞とかがファンサービス的に随所に散りばめられてたみたいで、原作勢の反応も良さそうでした。ストーリーがなかなか面白くて、飽きずに最後まで見れました。3DCGがメインなんですが、輪郭線の太い独特の作画になってて味があって良かった。ヒロインのシキをはじめとした味方だけでなく、敵キャラもちょいちょい強烈なのがいて、魅力的だったと思います。ちなみに僕のお気に入りはライムちゃん。まぁ人間の姿で登場したのは数話だったけどね……(ネタバレにつき反転)。ゲーム原作の作品はあんまり見たことがなかったのですが、まとまり方から言ってもかなり出来の良い部類に入るんじゃないでしょうか。
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
タイトルがあらすじシリーズ。
「小説家になろう」発の森田季節によるGAノベルのライトノベルが原作。アニメーション制作は、ジェノスタジオ、Lay-duce、スタジオコロリドなどの制作会社を抱えるツインエンジン傘下のREVOROOT。テレビアニメの元請制作は『バビロン』以来2作目。そのため、『バビロン』と共通するスタッフも散見され、初監督となる木村延景は絵コンテ・演出、キャラデザの後藤圭佑は同じくキャラデザとして同作に参加しています。シリーズ構成は『刀使ノ巫女』『IDOLY PRIDE』の高橋龍也。
今期の真の癒やし枠です。実は原作をアニメ化範囲ちょっと手前くらいまで読んで挫折してます。毎巻毎巻レギュラーになる新キャラが増えて覚えらんないのと、そうすることでしか展開を作れてない気がしたこと、スローライフすぎて刺激が足りず、文章で読むと虚無に感じてしまったことが原因でした。しかし、アニメはめちゃくちゃ楽しめました。やっぱり声がついて動くと美少女がいっぱい出る作品は映えますね。毎話増えるキャラも絵と声があれば覚えやすいですし*20。キャラは可愛い、ストーリー展開もストレスフリー、ギャグもテンポ良い、で文句なしです。ライブシーンとか入れて、メリハリのついた飽きさせない展開になってるのも良かった。作画も全体的に安定していましたが、単話で言うと6話のマッドハウスがグロス請けしてる回はめちゃくちゃ動いててすごかったです。あの回だけちょっと異質だった。
聖女の魔力は万能です
タイトルがオチ。「小説家になろう」にて「タチバナ」名義で連載されていたWeb小説をもとに、カドカワBOOKSより書籍化された橘由華によるライトノベルが原作。ある日突然異世界に召喚されたOLが、その魔力を活かして活躍するアニメ。アニメーション制作はみんな大好きディオメディアくんで、同社の作品に参加経験のあるスタッフが多いです。監督には『ガーリッシュ ナンバー』『ドメスティックな彼女』の井畑翔太、キャラデザに『聖剣使いの禁呪詠唱』『アホガール』の石川雅一、総作監に『ちおちゃんの通学路』キャラデザの松本麻友子、『アクションヒロイン チアフルーツ』『ドメスティックな彼女』キャラデザの井出直美など。また、シリーズ構成を『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』で知られるライトノベル作家・渡航が担当しており、そのつながりか各話脚本にもライトノベル『変態王子と笑わない猫。』のさがら総や、ゲーム『俺たちに翼はない』シナリオの王雀孫が参加しています*21。
OPのED感は異常。一見逆ハーくさいですが、主人公と団長様とで矢印は互いを向いて完結してるので、そんなこともなかったです。「なろう」的少女漫画って感じなんですかね。そっち方面に全然詳しくないのでわかりませんが。基本平和ですが、ちょいちょい戦闘とかもあって、ただまぁ内容はタイトルでオチてる通りです。こういうの、男が同じような展開やると高確率で「うざっ」ってなるのに女性だとそんなにならないの何故でしょうね。全体的に落ち着いた展開ですが、「もうひとりの聖女様」を描いた7話とかは良い視点の補い方だったと思いますし、聖女の魔力の源が「愛」というのも、コテコテで僕は結構好きです(ネタバレにつき反転)。
セスタス -The Roman Fighter-
1997年から2009年にかけて「ヤングアニマル」にて連載されていた第一部『拳闘暗黒伝セスタス』と、現在も「ヤングアニマルZERO」にて連載中の第二部『拳奴死闘伝セスタス』からなる技来静也による漫画作品が原作。監督は『ひぐらしのなく頃に』シリーズ構成の川瀬敏文で、シリーズ構成や脚本も担当しています。キャラクターデザインのうち、3Dはスタジオカラーが制作したPS4向けゲームのプロモーションムービー『GRAVITY DAZE The Animation ~Ouverture~』にてキャラクターモデリング(共同)を担当した吉國圭、2Dは『アイカツ!』シリーズで作監を務めた志賀祐香と『もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ』作監の中澤あこが担当しています。拳闘シーンが多いためか、アクションコーディネーターにアクション俳優の六本木康弘とスーツアクターのおぐらとしひろが、格闘シーンアドバイザーに元プロボクサーの亀海喜寛が起用されています。アニメーション制作は『アイカツ!』シリーズや『銀魂』シリーズの第3期以降で知られるバンダイナムコピクチャーズ*22。今期は『魔入りました!入間くん 第2シリーズ』と掛け持ちで、青年漫画原作を手がけるのは初めて。
何を思って今アニメ化したんでしょうか。もともと原作がめちゃくちゃ長大らしく、当然1クールでは十分やれないので、アニメでは大きなカットを挟みつつ途中をちょっとつまみ食いした、って感じだったみたいです。そのためか最終話の打ち切り感がすごくて、こんな中途半端な感じになるならなんでアニメ化したんだ……という思いが強くなってしまいました。描かれる試合自体は悪くないんですけど、主人公が成長する一過程にすぎず、全体から見ればまだまだ強くなる途中って感じなので、いまいち盛り上がりに欠けるというか、カタルシスがありませんでした。あんまり比べるのも良くないとは思いますが、同じ3DCGで殴り合うアニメで言えば、前クールにやってた『レビウス』にストーリー、作画ともに見劣りしてしまう印象は否めません。あっちは体に機械つけて闘ってるんで大分趣向は違うんですけどね。
戦闘員、派遣します!
「小説家になろう」発の暁なつめによる角川スニーカー文庫のライトノベルが原作。悪の秘密結社キサラギの戦闘員が、異世界に派遣されてなんやかんやする話。作者は『この素晴らしい日々に祝福を!』の人。監督は『からかい上手の高木さん』の赤城博昭、シリーズ構成は『オーバーロード』の菅原雪絵、キャラデザは『からかい上手の高木さん2』で総作監を務めた諏訪壮大。アニメーション制作のJ.C.STAFFは今期だけで4本掛け持ちしてます*23。
徹頭徹尾くだらないのが楽しかったです。いや、バトルシーンはちゃんとバトルしてましたし、展開そのものは結構ちゃんとしてるんですけど、主人公の言動とか、ギャグ展開とかホントに全部しょうもなくて、それが良いんですよね。構造は『このすば』に似てるとこもありますし、作画もそれを意識してそうなところあるんですが、キャラは結構『このすば』のキャラ達とは違うので、差別化はできてると思います。女性キャラも異世界でできる仲間、異世界の敵、結社の幹部と結構たくさん出てくるんですけど、可愛い娘が多くて良かったです。頭空っぽにして、ケラケラ笑いながら見るのにちょうど良いアニメだと思います。
ゾンビランドサガ リベンジ
MAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygamesの三社が送るオリジナルアイドルアニメの第2期。監督の境宗久、シリーズ構成の村越繁、キャラデザの深川可純は1期から続投していますが、美術監督、撮影監督、ダンスパートを担当する3DCGディレクターのへんはちょこちょこ交代が。ちなみにキャラデザの深川は「ウルトラジャンプ」にて生前の山田たえを描く漫画『ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ』を連載中。
1期が評価高かった分、割とハードル高めな2期でしたが、最後まで見てみればその期待に十二分に応える2期だったのではないかと思います。正直1話から序盤にかけては1期ほどの爆発力に欠けるなぁと思いながら見てたんですが、2話使ったゆうぎり回とか、1話前の話をその後に持ってくる構成とか、幸太郎の掘り下げとか、2期の内容を綺麗に回収する最終回とか、通して見ると緩急の付け方の上手いよくできたアニメでした。あと最終回のライブがめちゃくちゃアツかった。曲もパフォーマンスも最高でしたね。さくらの感極まりながら歌うとことかもう、ね……。3期もやる気まんまんっぽいので、息の長いコンテンツとして頑張ってくれたら良いなぁと思います。
SSSS.DYNAZENON
2018年に放送された円谷プロの特撮『電光超人グリッドマン』を原作とする『SSSS.GRIDMAN』に続くメディアミックスプロジェクト「GRIDMAN UNIVERSE」の第二弾。今回は原作に登場するグリッドマンのサポートメカ・ダイナゼノンが中心になっています。直接的な続編ではないものの、監督の雨宮哲以下、脚本の長谷川圭一、キャラデザの坂本勝らほとんどのスタッフが前作から続投。アニメーション制作もTRIGGERから変更なし。
確かに説明不足な謎とかもいろいろあったとは思いますが、そこらへんは原作の予備知識とかで補うことも出来なくはないし、わからなくても物語自体に致命的な破綻はないので、そこまで問題ではないと思っています。個人的にはキャラクターがそれぞれしっかり掘り下げられるところが前作より好ましかったです。複数人で協力してメカを操縦しなければいけない分、操縦者同士で交流しなきゃいけないし、でもそれぞれもとの人間関係もやっていかなきゃいけないし、みたいな群像劇がしっかり描かれていたのがとても良かった。あとは蓬と夢芽がぎこちないならがも距離を縮めていく過程もめちゃくちゃ良かった。そういった点で前作との差別化もきっちりできていたし、一方で怪獣とかメカの描写もしっかりしてました。今作では敵役となる怪獣優生思想の連中も憎めないところがあって、本当にそれぞれのキャラクターが良い味出してたと思います。5話のラストの演出とか10話の作画とかもキレキレだったし、全体的にすごく満足できた作品でした。
あとは何よりムジナさんが最高だった。
転生したらスライムだった件 転スラ日記
伏瀬による「小説家になろう」発人気ライトノベルの第2期……の第1部と第2部の間に挟まって放送されたスピンオフ。柴による「月刊少年シリウス」にて連載中の4コマ漫画が原作。本編でCGIプロデューサーやグラフィックデザイナーを担当している生原雄次が監督を担当。シリーズ構成のコタツミカンは誰かの変名か便宜上付けられた名前でしょう。キャラデザには『星合の空』作監の高井里沙と『ワルキューレ ロマンツェ』メインアニメーターの入江篤。本編よりも丸っこくて可愛らしいデザインになっています。アニメーション制作は本編と同じくエイトビット。
地味に本作がアニメ初登場のキャラとかもちょいちょいいた気が。内容も全然悪くはない、ないんですけど15分枠でも正直良くない? 可愛らしいキャラデザが日常ものによくなじんでて、転スラのキャラが好きなら楽しく見れると思います。リムルが日本の四季の行事を持ち込んだり、後半はミリムが暴れたりと、本編と違って終始和やかほのぼのとしたお話が続きます。シリアスな本編の間に挟まる箸休めとしてはちょうど良かったんじゃないでしょうか。
ドラゴン、家を買う。
「月刊コミックガーデン」にて連載中の原作・多貫カヲ、作画・絢薔子による漫画作品が原作。ドラゴンなのに極度の臆病者である主人公がエルフの不動産屋とともに家探しをします。監督は『ぷちます! -プチ・アイドルマスター-』などミニアニメでの監督経験の豊富な春日森春木。近年では、メディアミックスプロジェクト『けものフレンズ』のWebアニメ『ようこそジャパリパーク』で監督・脚本・動画・撮影・編集を1人で手がけるワンマンアーミーぶりを発揮しています。30分1クールアニメの監督はもしかしたら初? キャラデザ・総作監は『劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram』で作監補佐を務めた蘇詩宜と朝香栞。アニメーション制作はProduction I.GやWIT STUDIOを傘下に持つIGポートの子会社であるSIGNAL.MD。原作の出版社であるマッグガーデンもIGポートの子会社なので、関連会社の中でIP回してる感じ。ちなみにこの会社も30分1クールの深夜アニメの制作は2018年の『ネト充のススメ』以来3年ぶりになります。
結構パロディネタ多めで、そこはちょっと意外でしたね。あとはナレーションが森本レオとか、面白い小ネタはちょいちょいあるんですが、それだけと言えばそれだけかもしれません。主人公の弱虫ドラゴンがず~~~~~っとウジウジしてるのでイライラする人はイライラすると思います。僕もちょっとしました。ただ、お話自体はずっと明るいので見やすいのは見やすいですし、ディアリアさんの過去話とかで展開に奥行きを作ろうとしていて、頑張っていたとは思います。画像にいる女の子、お姫様が後半になって登場してからキャラ同士の掛け合いがずっと面白くなったので、もっと序盤で出てきて欲しかったなぁと思いました。
バクテン!!
今期のノイタミナ枠。男子新体操部のお話。続編となる映画の制作が決定しています(リンク)。フジテレビが東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県をそれぞれ舞台とするアニメーション3作品*24を制作するプロジェクト「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」にて制作されたオリジナルテレビアニメ。制作側としてはいわゆる「聖地巡礼」による観光効果を狙いたいみたい。本作は宮城県岩沼市が舞台で、男子新体操に取り組む高校生たちの姿を描きます。アニメーション制作は『惡の華』『舟を編む』『シャドウバース』のゼクシズ*25。監督は『舟を編む』の黒柳トシマサで、シリーズディレクターの長屋誠志郎やシリーズ構成の根元歳三も絵コンテや脚本として同作に参加しています。キャラ原案は漫画『となりの怪物くん』のろびこ、キャラデザは『君に届け』『恋は雨上がりのように』の柴田由香。作中の新体操試技シーンはプロパフォーマーや現役大学生、高校生によるモーションキャプチャーだそうで、新体操試技監督には『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズなどでアクションディレクターを務めた光田史亮が担当しています。
前述の通り、モーションキャプチャーを利用した迫力ある新体操シーンを様々なカメラワークで見れるのはアニメの大きな強みだったと思います。体操シーンが劇伴も相まってとても良いんですよね。全体的に王道スポ根ものって感じなんですが、陰湿な方向で暗い展開がなく、終始爽やかに駆け抜けて行ってくれたのは良かったです。キャラもみんな嫌みがなかくて好感持てたし、顧問の先生の掘り下げとかも良かったです。ただ、終盤の怪我を巡る展開はあんまり納得いってなくて、そこを押して出場すべきだったかというのはもうちょっと議論しても良かったんじゃないかと思っています。そこら辺が映画につなげるのを前提とした終わり方みたいな気もして、若干モヤモヤポイントです。
バック・アロウ
2クール目。やりたい放題で楽しかったですね。毎話密度が異常で、ガンガン話が進んでいきます。2クール目からは戦闘もどんどん派手になりますし、変形も合体もするし、コテコテのロボットアニメ感が一周回って新鮮でした。「こうなるやろなぁ」みたいな期待というか予測が全部当たるんですけど、それが気持ち良くもあるんですよね。話もアツいし。大枠自体は結構過去の中島かずき作品と被るところはあるんですが、主人公一人よりも、周りの濃いサブキャラたちが大きな役割を担うところとかは、結構目新しいんじゃないかと思います。アロウ自体は割と道具というか舞台装置というか、彼自身が大活躍するっていうわけではないんですよね。そこも面白い。欲を言えば、みんなで走るEDを最後にもう一回くらい見たかったなぁ……。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
OP、忙しなさすぎない?
「カクヨム」発のしめさばによる角川スニーカー文庫のライトノベルが原作。おっさんが訳ありJKを拾う話。原作は6月発売の第5巻で完結したそう。アニメも多分最後までやってると思います。監督の上北学は検索しても本作しか引っかからず、十中八九誰かの変名でしょう。なんで変名使ったのかはわかりませんが……。シリーズ構成は『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『アサシンズプライド』などライトノベル原作アニメのシリーズ構成も多く務める赤尾でこ。キャラデザ・総作監には『ロウきゅーぶ!』『天使の3P!』『レヱル・ロマネスク』の野口孝行。アニメーション制作は『ロウきゅーぶ!』『超人高校生~』『弱キャラ友崎くん』のproject No.9。
オタクの妄想萌えアニメと思わせてからの後半のゴリゴリシリアス展開。沙優ちゃんの過去が重すぎるんよ。序盤は主人公の自分の考えが正しいことに疑いを持ってない感じが押しつけがましくていまいち好きになれなかったんですが、割とどのキャラも何考えてんだコイツ(主に職場の先輩と後輩)感が強くて、相対的にあんまり気にならなくなりました。筋通すところは筋通そうと頑張ってたしね。シチュエーション自体が半分ファンタジーみたいなもんですが、細かい突っ込みどころを全部置いておけば、沙優が様々な出会いを通して心を癒やし、その過去が明らかになっていく全体的な過程はしっかりしてましたし、1クールできちんとまとめたのは好印象です。落としどころも妥当なところで、まぁ悪くはなかったんでしょうか。
美少年探偵団
西尾維新による講談社タイガの小説シリーズが原作。原作は今年5月に全12巻で完結。とある事件をきっかけに「美少年探偵団」に入ることになった女の子が主人公。アニメーション制作は『〈物語〉シリーズ』でおなじみシャフトで、もちろん総監督は新房昭之。『アサルトリリィ BOUQUET』でチーフ演出を務めた大谷肇が初監督を務めます。脚本はこれまた『〈物語〉シリーズ』などシャフト作品でおなじみの木澤行人。キャラデザは『それでも町は廻っている』『Fate/EXTRA Last Encore』の山村洋貴。
OPは曲・映像ともに今期一と言っても過言ではないくらい好きです。ぬるぬるダンスパート、最高。このタイプの作品にありがちですが、会話ベースで話が進む分、絵面が地味になってしまうことを避けるためか、絵画っぽくなったりイラストっぽくなったりとタッチを変えたりして映像面はめちゃくちゃ気合い入ってました。お話の方は、まぁ西尾維新って感じであんまり細かいとこにこだわらずに、素直に映像とかキャラとか言い回しとかを楽しむのが吉でしょう。エピソード的には一番最初の暗黒星が一番好きなんですけど、逆にそれ以外はあんまり……。終わり方的に2期ありそうなんですけど、物語シリーズの方の続きはどうでしょうかね……?
不滅のあなたへ
「週刊少年マガジン」にて連載中の大今良時による漫画作品が原作。不死身の少年・フシがさまざまな人との交流を通して感情や心を得ていく姿を描く作品です。監督は『ベイビーステップ』『つくもがみ貸します』などのNHKアニメで監督を務めたむらた雅彦、シリーズ構成は『デュエル・マスターズ』シリーズなどホビーアニメを多く手がける藤田伸三、キャラデザは『宇宙兄弟』の薮野浩二。アニメーション制作はブレインズ・ベース。深夜アニメは昨年冬クールの『虚構推理』以来1年ちょっとぶり。
実を言うとあんまりはまれませんでした。1話がそもそもあんまり刺さらなくて、ふ~んみたいな眼で見てしまったのが良くなかった気がします。次のマーチのエピソードも感動するまでには至りませんでしたが、グーグー編はそれまでよりも尺も長かったですし、フシもようやく人間性を獲得しましたし、グーグーに感情移入しながら見ることができたので、かなり良かったです。グーグーはもっと報われても良かった……。ただ、ここまでで何とな~く話の流れは読めますし、宿敵となるノッカーとの対決もさほど盛り上がるわけでもなく、全体としてはそんなに好みではない、ということになると思います。作画はNHKアニメだけあって終始高いレベルで安定していたと思います。変身シーンとか毎回手書きするの大変そうですけど、どうなんでしょうかね。連続2クール作品ですが、グーグー編を超えるエピソードが今後生まれるかどうか、というところに注目したいと思います。
MARS RED
劇作家の藤沢文翁による朗読劇が原作。2013年に初演が行われ、19年より『曇天に笑う』の唐々煙によるコミカライズが連載中。朗読劇からのアニメ化は史上初だとか。世界観とか裏話は原作者のブログで解説されているものもあるので、気が向いたらチェックしてみてもいいかも。『まちカドまぞく』OPで絵コンテ・演出を担当した羽多野浩平が初監督を務めます。シリーズ構成・脚本は『BLOOD+』で監督・シリーズ構成を担当した藤咲淳一、キャラデザは『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Animaなどで総作監を務めた竹内由香里、演出チーフは『機動戦士ガンダム』(!?)などで演出と務めた貞光紳也。アニメーション制作は今期『ドラゴン、家を買う。』と掛け持ちのSIGNAL.MD。
個人的今期のダークホース。1話の完成度がぶっちぎりで、物語も演出も非常に秀逸でした。途中まで前田大佐が主人公だとばかり思ってて、来栖くんが主人公と知ってびっくりしました。声優が豪華なのも印象的でしたね。山寺宏一を深夜アニメで見たの初めてかも。キャラ、作画、音楽、物語といった作品全体の雰囲気作りがとても良質で、世界観が完成されている感じがとても良かったです。単話としては1話がやはり一番目立つんですが、時代背景も上手く活かされていましたし、ストーリー全体を見ても、淡々と進む中でも静かな盛り上がりがあり、個人的には今期の中でもかなり良かった作品の一つだと思っています。
ましろのおと
「月刊少年マガジン」にて2010年より連載中の羅川真里茂による漫画が原作。津軽三味線奏者である高校生の主人公の成長を描きます。既刊27巻という結構な長期連載作品ですが、1クールということもあって、アニメでは原作8巻までの内容で終わっているみたい。監督は今期『戦闘員、派遣します!』と掛け持ちの赤城博昭。シリーズ構成は『ブラッククローバー』の加藤還一、キャラデザは『BANANA FISH』作監の真島ジロウ。アニメーション制作は監督が同じ『からかい上手の高木さん』のシンエイ動画。
なんか毎週主人公が誰かとギスギスしてたイメージ。主人公自身も結構性格に難あるし、主人公の母親はもっと難ある感じでめちゃくちゃ息子の成長妨げてるしで、そういうところばかりが印象に残っちゃいました。三味線の演奏シーンとかは力入ってたと思いますし、お話もなんやかんやキャラの成長は感じられて、まるっきりダメって言うわけではなかったんですが、結局まだまだプロローグって感じで終わっちゃいましたし、今ひとつ伸びきらないまま終わってしまったなぁという印象です。
やくならマグカップも
美濃焼が伝統工芸品として知られる岐阜県多治見市を舞台に、女子高生たちが陶芸の魅力にのめりこんでいくお話。もともとは地元で歯科医向けの情報システムを開発してるIT会社・株式会社プラネットが2012年から展開しているフリーコミックが原作。プロジェクト自体は2010年にまでさかのぼるみたい。現在はWebコミック配信サイト・マンガクロスにてフリーコミックで作画を担当している梶原おさむによるリメイクである『やくならマグカップも こみからいず!』が連載中。もともと分割2クール進行だったらしく、放送終了後に10月より第2期「二番窯」が放送予定との発表が(リンク)。アニメーション制作は『ちびまる子ちゃん』の日本アニメーションで、いわゆる深夜アニメの元請制作はかなり稀。監督の神谷純とシリーズ構成の荒川稔久は『キングダム』のコンビ。キャラデザの吉岡彩乃は同社制作の『劇場版 はいからさんが通る 後編~花の東京大ロマン~』に参加してる。30分枠にもかかわらずアニメパートが15分しかないんですが、これは後半15分が声優による実写パートであるため。
実はかなり良作だったんじゃないかと思っています。30分枠あるなら全部アニメでやってくれよと思わなくもないですが、ご当地アニメという性質もあり、アニメで描かれた景色を後半の実写パートで実際に訪れたり、実写パートで出会った人物っぽい人がアニメの方に登場したりとアニメと実写が相互に連動していたのはなかなか興味深い構成でした。アニメもストーリーラインが一貫しているためか非常に丁寧で、短尺ながら悩みながら物作りしていく過程や、主人公の母につながっていく展開が綺麗に描かれていました。座布団の話のオチ、ギャグはギャグなんですけど、実はとても気に入ってたりします。キャラもメガネの子とかショートの子とか妙に濃かったですね。メガネの方はもうちょっと言動を抑制すべきだと思いますが。
結城友奈は勇者である ちゅるっと
タカヒロ企画・原案のメディアミックス企画「勇者であるシリーズ」を題材にしたゲーム『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』のショートアニメ。ちなみにテレビアニメ第3期となる『結城友奈は勇者である -大満開の章-』が10月より放送予定。監督・キャラデザは『BanG Dream! ガルパ☆ピコ』『うまよん』『ぷっちみく♪ D4DJ Petit Mix』の宮嶋星矢、アニメーション制作はDMM.futureworks/ダブトゥーンスタジオ。
勇者部の面々がうどんを作るアニメなんですが、画像の通り結城友奈はなんか3人いるし、CV三森すずこも3人くらいいるし、初見の知らないキャラもわらわら出てくるし、何が何だかって感じでしたが、1分アニメだしまぁ……って感じ。これまでのアニメシリーズで出てこなかった別の勇者シリーズのキャラ達も次の「大満開の章」では登場するんでしょうか?
憂国のモリアーティ(第2クール)
2クール目。「大英帝国の醜聞」のエピソードのラストにしびれました。こうつなげてくるか!っていう。あとは切り裂きジャックとつなげてみたり、恐喝王ミルヴァートンのエピソードを膨らませたりといろいろ趣向は凝らされていましたが、ウィリアムの計画がそんなに上手くいくとはあんまり思えなくて、最後のへんはう~んと思いながら見てました。ただ、ラストは原作を上手く再解釈して作品に落とし込んでいたと思いますし、アニメできちんと最後までやってくれたのは良かったと思います。
以上33作品の感想でした。夏アニメも中盤を迎えたころではありますが、更新できて良かったです。次クールも是非よろしくお願いします。
*1:いわゆる規制解除版
*2:何故か「ぷち魔王ver.」と「マジ魔王ver.」の2種類がある
*3:例のプール
*4:MF文庫Jで作者のむらさきが書いてる『14歳とイラストレーター』のイラストを担当してる
*5:多分EDをレコード会社との流す回数の契約とか色々事情はあるんだろうけども
*6:不協和音、ただ聞こえるだけで生理的に強制的な影響を与えてくるからちょっとずるいよなとは思う
*7:歌う福島潤ロボ、突然小山力也ボイスでしゃべり出す美少女など
*8:どうせ歴史を修正しようとしてなんかやらかしてAIが死ぬんでしょ?
*9:それが一概に悪いとは言いませんが
*10:最終的に歌がああいう感じで使われたことが気に入らなかった……
*11:夏放送の『探偵はもう、死んでいる。』では監督ではなくアニメーションスーパーバイザーなる役職になってる
*12:最初の村から出ていないので当然っちゃ当然
*13:何やってたんだ、と思って調べたら「演出チーフのような立ち位置」で、「全編にわたりコンテを少しずついじって」いたそう
*14:というか最終的に一花はなんで亮に惚れたんだっけ?流れ?
*15:監督が青エクの劇場版やってるのでそれつながりっぽい
*16:まぁ銘とユンは有能すぎる感あるけど……というかAIが万能すぎる
*17:槍をぶん回すロボは出てくるけど
*18:原作要素もあるから完全なオリジナルとは言えませんが
*19:だからこそ、現実に即した批判はされて当然だと思います、これ見て危険運転して事故ったりする人が出る懸念はされて然るべきだし、それを想定したフォローもするべきだった
*20:というか正直名前覚えなくても見れる
*21:王雀孫は『ドメカノ』にも参加してるのでどっちかというとディオメディアつながりかも
*22:クレジット表記はBN Pictures
*23:『EDENS ZERO』『戦闘員、派遣します!』『BLUE REFLECTION RAY/澪』『ミュークルドリーミー みっくす!』
*24:本作、 水島精二を総監督とする福島県いわき市が舞台の映画『フラ・フラダンス』、川面真也監督による岩手県大槌町などが舞台の映画『岬のマヨイガ』の3つ