あすはひのきになろう

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恋は暗黒。/十文字青(MF文庫J)【感想】

 

2022年10月1日読了。

 

あらすじ

十文字青×BUNBUN、伝説のタッグによる衝撃的新作、始動。

高良縊想星はどこにでもいる普通の高校生になりたかった。
好きで選んだわけではない「仕事」を隠して通う学校で、なぜかクラス一の美少女・白森明日美に告白されて付き合うことに。
舞い上がる想星だが、放課後や休日は「仕事」に追われてデートすらなかなかできず、すれ違う二人。
そんなある日、想星は「仕事場」で少し不思議な同級生・羊本くちなを目撃する。
実は、想星の「仕事」は暗殺者。どうして彼女がこんなところに――
絡み合う恋は甘くて苦く、せつなくて、なりたい「普通」は近くて遠い。
殺して命を奪う彼と、ふれただけで命を奪う彼女。ちょっぴりダークなラブコメ、開幕。

出典:https://mfbunkoj.jp/product/koikuro/322204000948.html

 

 

感想

 「殺して命を奪う彼と、ふれただけで命を奪う彼女。」というあらすじで今巻の肝は全部説明してしまっているので、この後どうなるんだろう的なワクワク感はほとんどない。せめてそこを伏せておけば読み味も少しは変わっていたかもしれない。続刊前提の作りになっていて、今巻ではコミュ障気味の主人公が厨二気味なバトルとイタめな初交際をするだけで、結果として厨二バトルものとしても恋愛ものとしても中途半端なところに着地している印象。特に白森さんに特に何のバックボーンもなければ退場するわけでもないのにはかなり拍子抜けした。ラストで命に残機がある主人公なら触っただけで殺しちゃうヒロインとも触れあえるね♡となるのだが、そんなんあらすじ読んだ時点で察せられるやんけ!となってしまう。いまいちどこに面白味を見出せば良いのかわからない作品でした。