あすはひのきになろう

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七つの魔剣が支配するIV/宇野朴人(電撃文庫)【感想】

 

2022年7月22日読了。

 

あらすじ

運命の魔剣を巡る魔法バトルファンジー、待望の第4弾!

 新入生の季節を迎えたキンバリー魔法学校。オリバーたちも二年生に進級し、苛烈さを増す授業や日常の中で、魔法使いとしての現実に直面していく。
 つかの間の休息を魔法都市ガラテアで過ごすことにした6人。魔法の絨毯に乗り、買い物や名物料理を楽しみ、魔法生物のお店を覗く。そんな穏やかな夕食の席でキンバリーと対立関係にある、フェザーストン魔術学舎の生徒たちと激突することになり──。
 さらに、シェラの父であり、ナナオをキンバリーに迎えたセオドールが現れ、ナナオと話がしたいと誘う。この街には「人斬り」が出ると言うセオドールに、真意を測るオリバーだが──。

出典:https://dengekibunko.jp/product/7-maken/321906000023.html

 

 

感想

 2年生編に突入。今巻はいろんなエピソードの抱き合わせみたいな感じ。

 なんかやたらめったらオリバーくんがモテてた印象。これまぁ普通に優秀だし当然と言えば当然か……。シェラによる「治療」のくだりは、そっちがメインのお話ですかってくらいしっかりした描写が入って、いやエッチはエッチだけど雰囲気変わりすぎだろ!となりました。ガイとも熱く抱き合ってたし、一体どうなるんや……。復讐よりそっちの方が気になったりして。

 それ以外にも校外の村(完全にハリポタのホグズミードのノリ)、箒による試合や他の魔法学校の存在など、世界観を拡張・補強する描写も丁寧で、今巻も楽しませてもらいました。「呪術」の授業と同じ章で描かれた、未だにオリバーとの命を賭した戦いを望むナナオの姿は、これもまた一つの「呪い」のように思われます。オリバーの復讐も、次の標的が定まり、次巻の展開に向けて期待がより高まる巻でした。