あすはひのきになろう

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魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1/甘岸久弥(MFブックス)【感想】

 

2022年7月22日読了。

 

あらすじ

魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!
「もう、うつむくのはやめよう」
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、何より大好きな“魔導具”を作りたいように作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていく。
「これも、君が作ったの!?」「この際だから商会、立ち上げない?」
ダリヤの作った便利な魔導具が異世界の人々を幸せにしていくにつれ、作れるものも作りたいものも、どんどん増えていって――。
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリーが今日ここからはじまる!

出典:https://mfbooks.jp/product/dariya/321807000832.html

 

 

感想

 結婚直前の婚約破棄から始まる異世界転生ファンタジー。破棄する側の男と連れの女が完全な悪役ではなく、それぞれの視点からの補足が入るのが結構意外でした。

 婚約破棄された後、速攻で貴族で騎士のイケメンを引っかけるんですが、まだ恋愛関係には発展しない様子。どうせくっつくんやからじらさずさっさと進まんかい!と思わなくもないですが、まぁその過程を楽しめということでしょう。

 ここが斬新!みたいなところはないんですが、主人公の周りの人も主人公自身にも不快なところがなく、文章も読みやすい。あちこちで亡き父の撒いた種に助けられる展開を踏まえた上で、巻末で在りし日の親子が描かれるのがなかなか良かった。極端な「ざまぁ」やチート展開もなく、割合落ち着いて読める感じ。女性向けラノベってこんな感じなのか~となりました。続きも読むと思います。