あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

異世界ウォーキング ~エレージア王国編~/あるくひと(カドカワBOOKS)【感想】

 

2022年12月7日読了。

 

あらすじ

新しい街、人々、美味しいご飯……この世界を見て回るのんびり旅はじめます

異世界召喚されたソラは授けられた外れスキル「ウォーキング」のせいで勇者パーティーから追放される。しかし、歩き始めると隠し効果のおかげで楽々レベルアップ! 鑑定、錬金術などの便利スキルまで取得できて!?

出典:https://kadokawabooks.jp/product/isekaiwalking/322112000369.html

 

 

感想

 主人公は召喚即追い出しなので、言うほど「パーティから追放」か……?と思うけど、まぁそんな感じでステータスオープンからマスコット的精霊キャラ(書籍版で追加されたらしい)まで「なろう」系、異世界系にありがちな要素を一通り備えています。

 「歩くことで経験値が溜まる」と聞くと、地道に練り歩いて少しずつ強くなっていくのかな~と思っちゃうけど、結局どんどんレベルアップしてなんやかんや普通の人が使えないスキルをゲットしていくので、あんまり地道感はないかもしれない。ただ、俺TUEEEはさすがに抑えめで、ちょっと強めの魔物とかには普通に苦戦したりする。「歩く」というスキルの特性上、色んなところを旅してまわる構成になるらしく、今巻で出会った表紙の女の子たちとも割とすぐ解散します。かと思ったら終盤で女の子拾ってたな……。

 全体的に読みやすいくはあるんだけど、序盤中盤は世界観の把握とか弱い魔物との戦闘とかに尺を割かれるし、出会うキャラたちもそんなに個性があるわけでもないので、まぁまぁ退屈。色んな場所行ったりクエスト受けたりはしてるものの、基本スキルとって強くなるの繰り返しなので単調なことに変わりはないんですよね。ただ終盤で魔人と出会い、ある契約を交わすくだりはちょっと意外性があって面白かった。主人公もそれなりに知恵はまわるようで、王城の追跡をかわす手は上手いと思ったけど、さすがにこれで終わりにはならなさそうですね。