あすはひのきになろう

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青い春を数えて【感想】

 

青い春を数えて

青い春を数えて

 

 2020年11月26日読了。

 

あらすじ

青春期。部活に進路、友情や恋愛、親への反抗――。数えても数えきれない複雑な思いを、葛藤を抱え、少女たちは大人になっていく。「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者、待望の最新刊! “青春”の一言では片づけられない、切実でリアルな思いの数々を、5人の女子高生の視点で描いた珠玉の連作短編集。


青春期。
数えても数えきれない複雑な思い、葛藤を抱え、少女たちは大人になっていく――。

「白線と一歩」……一番の親友だけど、負けたくない。あの子には。
「赤点と二万」……ズルいと思われたくない。でも損もしたくない。
「側転と三夏」……私は空っぽなんかじゃない。もっと私を見て!
「作戦と四角」……私って、人からどんな風にみられてるんだろう?
「漠然と五体」……はみ出したくない。でも、たまに息がつまりそうになる。


――この作品に出てくる誰もが自分だった。(高校生・女子)
――誰にも言えなくて張り裂けそうになる、そんな気持ちを詰め込んだ本。(高校生・女子)
現役高校生からの共感の声、続々!!

この痛みは、感情は、“青春”の一言で片づけられない!!
響け! ユーフォニアム」シリーズ著者、待望の最新刊!
切実でリアルな思いの数々を、5人の女子高生の視点から描いた連作集。

出典:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000312172

 

 

感想

  そういえば『響け!』の原作1巻だけ読んで止まってますね……。いつか読まなくちゃ……。

 別々の女子高生の一人称で語られる短編をまとめた作品。思春期特有の悩みって割とその瞬間瞬間は深刻だけど、通り過ぎたら忘れちゃいそうなもんだと思ってるんですが、よくこういう当時の感覚を文章化できるなぁと感心します。本作はそうした悩みに正解を出してくれるわけではないですが、作中のキャラ達はいずれも彼女たちなりの答えというか、指針みたいなものを示してくれているように思われました。僕は女子ではないし、もはや高校生でもないですが、それでも共感が引き出されるのは作者の筆力によるものに他ならないでしょう。