人類最強のヴェネチア【感想】
2020年3月16日読了。
あらすじ
一万年に一人の最強ヒロイン。
名探偵にして、人類最強の請負人・哀川潤(あいかわじゅん)。
美女二人と連続殺人犯を追う、ノンストップミステリー「あたしの旅路を邪魔するな。ぶっ殺すぞ」
人類最強の請負人・哀川潤。
今回の任務は、十九歳にして心理学の権威・軸本みよりの現地調査への同行だ。
完璧すぎるメイド・班田玲も加わって楽しい旅行になるはずが、
目的地のヴェネチアでは、観光客カップル、有名女優らが
相次いで溺死させられる、残忍な殺人事件が発生していた。
“溺殺魔”と呼ばれる犯人の魔手は、彼女たちにも迫り――!?
感想
ここ最近の西尾維新作品の中ではかなり面白かったような気がします。内容としては『戯言』シリーズ初期への原点回帰的なミステリ風味のストーリーで、まぁ「そうはならんやろ(リンク先ネタバレ注意)」みたいなところも多々ありますが、それは昔からそうなので……。ミステリとしての魅力というよりは読者をびっくりさせようという傾向が強めなので、勘が良くて先読みができるタイプの人はつまらないかもしれませんが、勘の鈍い僕はびっくりポイント全部でびっくりしたので十分楽しめた方かと思います。各章の最後にある犯人の独白パートも良い感じにサイコにぶっ飛んでて、よくキャラが立っていたのではないでしょうか。ただ、『戯言』のキャラを全然覚えきれていないので、今後も再出演するキャラが増えるようなら適宜復習が必要かもしれません……。