あすはひのきになろう

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真の仲間Episode.0 今だけ最強の走竜騎士は、いずれ無双の妹勇者を守り抜く/ざっぽん(角川スニーカー文庫)【感想】

 

2022年2月5日読了。

 

あらすじ

 生まれながらにして圧倒的高レベルの剣士、ギデオン・ラグナソンは『勇者』の兄だ。
いつの日か人類を救うであろう妹を守り抜く為、研鑽を重ねる日々を過ごしていた。
そして、遂に災禍の日は訪れる。兄妹の故郷は魔王軍に強襲されるのだが、今や並ぶ者がいない程の騎士へと成長していたギデオンは村人達を鼓舞する為、妹ルーティが宿命の勇者であることを明かす。
「俺達は『勇者』の軍だ! ならば仇に向けるのは、恐怖ではない。応報の怒りであるべきだ!」
剣戟に舞う天才騎士と勇者の力に目覚めた少女の運命が今、静かに動き出す――。
のちに人類希望の双翼と謳われる兄妹、"旅立ち"と"はじまり"の物語。

出典:https://sneakerbunko.jp/product/shinnonakama/322003000331.html

 

 

感想

 本編前のレッドとルーティの旅立ちの物語。レッドは結構キャラが違いますね。リーダーシップを発揮して、時には犠牲も織り込みながら目的を達成する姿は結構新鮮でした。ルーティが何故これほどまでに兄を慕うのかが、具体的なエピソードをもって語られるのが良かったですね。英雄ゴールドさんも、劣化アレスくさいんですが、もともとの志自体は悪くないだけに憎みきれないところがあります。まぁ中盤の蛮行は擁護できないんですけどね。こう思うと、本編のアルベールさんが改心したのは結構すごいことなのかもなぁ。他にも剣術指導のシーンとか、人間と一体化するパラサイトデーモンとか、細かいところもちょいちょい面白くて良かった。