あすはひのきになろう

ライトノベルを中心にいろんなコンテンツの感想を記録していきたいブログ

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました5【感想】

 

2021年8月17日読了。

 

あらすじ

全編完全書き下ろしで綴られる超人気スローライフファンタジー、新章開幕!
 賢者アレスの強襲を退けたレッドは、最愛の妹ルーティ、そしてその親友であるティセと共に幸せな日常を過ごしていた。 
闘いの果てに生涯の愛を誓い合ったリットへ最高の宝石を贈ろうと決意したレッドは“世界の果ての壁”に向かったのだが、その旅の道中でかつての仲間と再会して!?
「ねぇ、私とあなたが恋人になった可能性――あったと思う?」
 美しきハイエルフや仲間達との宝石を巡る冒険の旅。そして愛する人と絶景を眺めながらの美味しい食事、ゆったり温泉へと浸かる至福のひとときがここに。
完全書き下ろしで綴られる超人気スローライフ・ファンタジー、待望の新章開幕!

出典:https://www.kadokawa.co.jp/product/321901000555/ 

 

 

感想

 第二部開幕。リットの指輪のためだし“世界の果ての壁”に行って化け物みたいなモンスターと戦うのもスローライフの一環だよね!って感じでどんどんスローライフの概念が拡大解釈されてる気がしますね。いや別に全然良いんですけど。お話としては元パーティメンバーのハイエルフ、ヤランドララさんとの再会がメイン。信頼や仲間という考えを重んじる生き方は高潔ですが、融通の利かなさそうな一面も。印象的だったのはジェムジャイアントの生態のくだり。この世界は神がはっきりと存在して、何らかの意図を持って生き物を生みだしてるそうで、ジェムジャイアントも「美しい宝石を生みだし、それを狙う存在に倒されるため」という役割を与えられているそう。なかなか切ないですが、終盤で宝石を交易の品とする商業ルートが整備されることになり、こういう形で色んな種族が共存していけるようになっていくの良いなぁと思いました。最終的には魔族とかとも共存していくことは可能になるんでしょうか。一方で、今後の展開につながるオチからも、なかなか真のスローライフが満喫できる日は遠そうな気も……。